◎地域便り


100名のちびっこ畜産博士誕生

栃木県/篠崎 孝


 青空に恵まれた夏空の平成11年8月4(土)〜5日(日)、栃木県北部の那須町
を中心に「畜産施設めぐりと親子キャンプ大会」が開催された。

 この「畜産施設めぐりと親子キャンプ大会」は、県内の小学生とその父母を対
象に、自然に親しみながら畜産物の生産現場や牧場施設、畜産物加工処理施設等
の見学及び生産者との交流を通じて、お互いの理解を深めるとともに、良質な県
産畜産物の消費拡大を図ることにより、県民の健康増進と畜産の振興を目的とし
て、栃木県畜産物利用推進協議会(構成は県内21の畜産団体)が地方競馬全国協
会の補助を受けて実施している。今年で4回目となる。

 地方競馬教養センター(塩原町)では、ポニーやミニチュアホースとのふれあ
い、乗馬等の体験ができ、最後までふれあいを楽しんでいた。

 那須町共同利用模範牧場(那須町)では、ホルスタインの放牧やラッピングマ
シーンによる実演を見学することができ、子供たちや父母も目を丸くして見てい
た。

 「牧草をサランラップみたいなので、まいているところがおもしろかったです。」
(小学5年生)

 那須町野外研修センター(那須町)では、とちぎ和牛、とちぎLaLaポークをふ
んだんに盛り込んだバーベキュー、キャンプファイヤー、花火大会、手作りバタ
ー体験等、時間を忘れて大人も子供も楽しんでいた。

 「とちぎわぎゅうのやきにくはだいすきです。おなかいっぱいたべました。」
(小学2年生)

 「パンにつけるバターをシェイクしました。はじめてだったので、たのしかっ
たです。」(小学3年生)

 酪農家、牛乳処理工場見学では、搾乳体験はできなかったが、牛の大きさに驚
きを隠せない様子で、牛に近づけない子供や泣き出す子供たちもいた。

 「牛のふんの量にはびっくりしました。」(小学5年生)
 
 「なすこうげんのぼくじょうの草を食べて、うしはぎゅうにゅうをだします。
ぼくはそのぎゅうにゅうもだいすきです。たべものをつくってくれる人やどうぶ
つさんありがとう。」(小学2年生)

 県民からは「畜産施設めぐりと親子のキャンプ大会」を毎年楽しみにしている
との声もあり、県産畜産物の消費拡大や県民の健康増進など畜産の振興を図るよ
い機会になった。

 今年も100名のちびっこ畜産博士が誕生した瞬間であった。
shake.gif (39915 バイト)
【「シェイク、シェイク」手作りバターに挑戦】

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