和歌山県/山添 博次
「みんなでワイワイとやる。これがええんですよ。」。和歌山県日高郡中津村 にあるホロホロ鳥解体処理加工所では初老の男女7、8人が威勢良く仕事をしてい る。聞くところによると、夜中の3時からホロホロ鳥の解体処理をしているとの こと。その仕事ぶりには農協の担当の方もタジタジ。元気あふれる初老の方々、 これもホロホロ鳥パワーなのか。 和歌山県のほぼ中央、日高川の清流、美しい山々が四季折々のハーモニーを奏 でるこの村では、特産品としてホロホロ鳥が飼われている。現在、飼養農家は4 戸、常時羽数は1,800程度で年間3,300羽程度を出荷している。昭和57年に、飼育 農家、農協、商工会、県の機関、村の関係者などで組織する「中津村ホロホロ鳥 育成協議会」を設立し、生産から加工販売まで一貫して、その協議会で「ふるさ と産品」を育てている。生産されているのはホロホロ鳥肉だけではない。薫製や カレー、手羽先の味噌漬から、羽毛を使ったアクセサリーまで制作され、販売し ている。 元々は、県養鶏試験場で飼育試験していたホロホロ鳥に、当時の村長が目を付 け始まったことであるが、ここまで来るには、決して楽な道のりではなかった。 あのカン高い鳴き声やほこりの対処法、未熟な飼育技術、高齢化による飼養農家 の減少や入れ替わり、流通販売の未確立などさまざまな問題があった。そんな危 機を協議会が一丸になって乗り越え、現在に至っている。 ところで、先の初老の方々、実はホロホロ鳥の生産者でもある。生産から販売 までの年次計画を立て、雛の導入から、飼育管理・出荷・解体・梱包・製品開発 まで、すべて自分たちの手で行っている。この方々=ホロホロ鳥が好き=チーム ワークが抜群=仲良くできるからここまでできる=それがパワーの源。そうして 作られたホロホロのお肉=ほんとに美味しい=食べれば元気爆発=これもパワー の源。とにかくスゴい! (食べてみたい方は、和歌山畜産広場(http://Cali.lin.go.jp/wakayama)または、 こだわり市場(http://jlia.lin.go.jp)まで)
【ホロホロ鳥は、アフリカ西部原産の キジ目ホロホロ鳥科の鳥である。】 |
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【鍋物をはじめ、バーベキュー、どんぶり等、 どんな料理でもおいしいと好評!】 |