鶏 卵

鶏 卵



◇図1:鶏卵の生産量◇

1〜3月−624,883トン(0.3%)

・前年同期を下回って推移していたが、2月がうるう年だったこと等からほぼ前
 年同期並み。

・今後の生産指標となる5月のえ付け羽数は、高卵価が続いてきたこと等から
 9,450千羽(8.0%)と12カ月連続で前年同月を上回る。農林水産省統計情報部
 のひな出荷見通しでは、前年同月比で、6月▲1%、7月4%、8月3%(6月上旬
 聞き取り)。


◇図2:鶏卵の輸入量◇

5月−10,509トン(9.4%、殻付き換算)

・全卵粉、卵黄液の大幅な増加から、前年同月をかなり上回る。
・12年度累計では、20,849トン(4.7%)とやや増加。


◇図3:鶏卵の卸売価格(東京・M)◇

5月−181円/kg(▲5.7%)

・ひなえ付け羽数が増加傾向で推移してきたこと等から生産量が増加していると
 みられ、15カ月ぶりに前年同月を下回る。

・標準取引価格176.67円/kgで、補てんはなし。

6月−166円/kg(▲1.2%)

・不需要期に入るとともに、昨年秋以降え付けされたひなが産卵を始め供給が増
 加しているとみられることから2カ月連続で前年同月を下回る。

・標準取引価格は160.81円/kgとなり7円/kgの補てんが実施された。


トピックス

鶏卵価格、海外4都市に比べ引き続き低水準


◇図4:海外主要5都市における食料品の小売価格比(東京を100として・平成11年11月)◇

 農林水産省が公表した「東京及び海外主要5都市における食料品の小売価格調査
(平成11年11月調査)」によると、海外主要5都市の食料品の価格は、東京の6〜
7割程度の水準となっているが、鶏卵については、ニューヨーク以外の4都市で
引き続き東京より2〜5割程度高い価格となっている。

 前回調査(10年11月)に比べ、全都市とも為替レートが1〜2割前後円高に振れ
たことや鶏卵価格が10年に比べ上昇したことから、鶏卵の価格比も10年に比べ、
差が縮小した。しかし、他の食品や牛肉、豚肉、牛乳に比べ依然として低い価格
水準となっている。鶏肉についても、日本では特に調査対象部位であるむね肉の
需要が低いこと等からロンドン、ジュネーブに比べ低い価格水準となった。

元のページに戻る

月報「畜産の情報(国内編)の目次に戻る