鶏 卵

鶏 卵



◇図1:鶏卵の生産量◇

7〜9月−620,187トン(▲0.5%)

・引き続き、減少傾向にあり、前年同期をわずかに下回る。

・今後の生産指標となる11月のえ付け羽数は高卵価が続いていること等から8,5
 91千羽(13.4%)と6カ月連続で前年同月を上回る。農林水産省統計情報部の
 ひな出荷見通しでは、前年同月比で、12月▲1%、12年1月▲1%、2月▲4%。
(12月上旬聞き取り)


◇図2:鶏卵の輸入量◇

11月−11,554トン(16.7%、殻付き換算)

・卵白粉、卵黄液、全卵液等の増加から、前年同月を大幅に上回る。
・11年度累計では78,214トン(16.0%)と前年同期を大幅に上回る。


◇図3:鶏卵の卸売価格(東京・M)◇

11月−214円/kg(10.3%)

・外食、特売需要が増加したこと等から、引き続き前年同月をかなり上回る。
・標準取引価格201.15円/kgで、補てんはなし。

12月−242円/kg(3.9%)

・年末需要が好調だったこと等から、前年同月をやや上回る。
・標準取引価格227.59円/kgで、補てんはなし。


トピックス

12年の生産量はわずかに増加する見込み


◇図4:鶏卵の生産量◇

◇図5:採卵鶏のひなえ付け羽数、生産量、卸売価格の対前年同月増減率の推移◇

 全農中央鶏卵センターが公表した12年の鶏卵需給見通しによると、生産量は上
半期1,256,552トン(▲0.1%)、下半期1,272,668トン(1.0%)で、合計2,529,2
20トン(0.5%)とわずかに増加する見込み。

 輸入については、為替相場によるが、海外卵価も低水準にあることから、増加
傾向で推移する見込み。需要については、業務用は食品衛生法施行規則の施行か
らダンボール卵等のマーケットが縮小、テーブルエッグについても量販店等での
特売実施率が低下する可能性もあることから、厳しい状況が続くと予想している。

 採卵鶏のひなえ付け羽数は、卸売価格の上昇に伴い、6カ月連続で前年同月を
上回って推移しているが(図5)、今後も消費量の大幅な拡大は望めないことか
ら、需要に見合った生産、特に夏場の不需要期の減産体制が必要である。

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