◎地域便り


第50回松阪肉牛共進会記念大会開催  

三重県/伊藤 雄一


 平成11年11月28日に、三重県松阪市立野町の中部台運動公園で第50回松阪肉牛
共進会記念大会が開催された。本年度は共進会が50回を迎えることから、これを
記念して松阪牛の審査やセリ市に加えて、松阪肉販売、資料展示、バンド演奏、
踊り、松阪牛風船プレゼントなど盛りだくさんなイベント「松阪牛まつり」とし
て県、松阪市、周辺市町村、農協、松阪牛生産・販売業者などが実行委員会(委
員長は奥田清晴松阪市長)を組織、高級牛肉ブランドとして名高い松阪牛をさら
によく知ってもらおうと盛大に開催された。

 共進会は例年、松阪市大津町の家畜市場で開かれているが、今年は特別に中部
台運動公園に会場を設営したため、一般入場者も審査やセリ市の様子を見学でき
た。

 出品牛は約1ヵ月前の予選会(105頭出場)で厳選された50頭の兵庫県を産地と
する肥育の雌牛。生産者自慢の肥育牛は、松阪牛の名に恥じないいずれも立派な
出来ばえであった。

 審査員は県農業技術センター畜産部の山田陽稔主幹研究員を審査長とする5名
で慎重な審査の結果、優秀1席に飯南郡飯南町久保巳吉氏所有の「かねみ」号、
優秀2席に多気郡多気町松本一則氏所有の「みどり」号、優秀3席に多気郡宮川村
西村芳太郎氏所有の「もりかね」号、優秀4席には多気郡多気町畑勝氏所有の
「いずみ」号、優秀5席には飯南郡飯南町田中亮一氏所有の「きよ」号がそれぞ
れ栄えある上位入賞に輝いた。

 久保巳吉氏は昨年に引き続き2年連続で優秀1席に輝く結果となった。

 県、市町村等の関係者が出席した褒賞授与式の後、三重県経済連主催のセリ市
で、優秀1席の「かねみ」号は1,000万2千円、優秀2席の「みどり」号は220万9千
円、優秀3席の「もりかね」号は、350万1千円、優秀4席の「いずみ」号は482万
1千円、優秀5席の「きよ」号は321万8千円でそれぞれ競り落とされた。

 優秀1席の落札価格は元年の4,952万円をピークに下がり続け、8年、9年には1
千万円未満に落ち込んでいたが、昨年1,000万千円と1千万円台を回復し、本年は
1,000万2千円と昨年をわずかに上回った。

(参考)出品牛50頭の平均データ
・体重	        627.2kg
・体高	        129.0cm
・胸囲	        217.3cm
・肥育度指数	486.4(体重/体高×100)
セリ市結果
・出品頭数	        50頭	(落札頭数50頭)
・最高落札価格	1,000万2千円	(1,000万円:平成10年)
・平均落札価格	  210万2千円	(188万2千円:平成10年)
・最低落札価格	  130万3千円	(130万円:平成10年)

 

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【ほんとに立派に育ったね 優秀賞決定】

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【まだまだ値段は上がります。セリ市】

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