千葉県/米倉 義視
千葉県では、チェック・オフ(生産者による養豚振興活動費の拠出運動)組織 である「ナイス・ポーク・チバ推進協議会」が昨年5月20日に設立され、本格的 に活動を開始している。 本協議会は「養豚経営が、これからの国際化時代に対応し発展していくため、 養豚生産者自らが資金を出し合い、自ら活動していく」もので、主な事業は、@ 県産豚肉消費拡大促進、A若手後継者の育成、情報交換、B経営安定強化のため の要請活動などである。 参加している生産者は現在までのところ173名に達し、その出荷頭数は43万8 千頭におよんでいる。 消費拡大促進活動の第1段として、昨年11月17日から23日まで千葉市にある幕 張メッセで開催された全国食文化交流プラザ「食メッセちば99」に参加し消費促 進のための運動を行った。この催しは農林水産省の提唱で、平成3年から開催さ れており、千葉県が第9回目の開催地である。 今回の開催テーマは「いつもイキイキ食の大事典」とし、過去から現在の食や 食文化を知り、新時代の健康で楽しい食文化の創造を目指してさまざまな展示が 行われ、期間中に33万7千人が来場した。 同協議会では、1日約10人、延べ66人の生産者が、千葉県養豚や県産豚肉につ いて展示、紹介するとともに、県産豚肉による焼き肉や手作りソーセージの試食、 販売を行った。同時においしさをPRしながら、多くの消費者の声を直接聴き、交 流を深めた。 また、クイズ・アンケートを実施し、回答者の中から100名に、県産豚肉をプ レゼントした。 このほか同協議会は、県産豚肉をPRするポスターの制作配布やラジオ放送など を行い、消費者の理解と消費の拡大を図っている。 今後、この組織が養豚生産者の中核になり、千葉県養豚の発展の大きな力とな ることが期待されるいる。
【生産者の手で消費拡大を】 |