鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

2月−91,627トン(▲2.3%)

・引き続き減少傾向で推移し前年同月をわずかに下回る。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−50,348千羽(4.9%)

・需要不振等から前年同月を下回って推移していたが6カ月ぶりに上回る。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比で、3月▲2%、4月
 ▲2%、5月3%(3月上旬聞き取り)。


◇図2:鶏肉の輸入量◇

2月−40,736トン(▲8.3%)

・米国産が大幅に減少したこと等から2カ月連続で前年同月を下回る。11年度累
 計では7.2%増。

・中国産は14,789トン(▲14.0%)。うち冷蔵品は、1,134トン(23.6%)と引き
 続き大幅に増加。

・米国産は3カ月連続で減少し、5,365トン(▲47.0%)。

・タイ産は引き続き輸入価格が低下していることもあり、引き続き増加し10,752
 トン(5.8%)。

・ブラジル産は前月の入船が遅れたこと等から増加し9,741トン(47.7%)。

鶏肉の調製品輸入量−8,271トン(14.0%)

・引き続き高水準で推移しており、中国産等の増加からかなり上回る。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

2月−132,550トン(0.2%)

・11年8月以降、おおむね前年同月を上回って推移。

・国産品は、92,466トン(▲0.9%)と引き続き減少傾向で推移。

・輸入品は、輸入量は減少したものの前年同月をわずかに上回り40,084トン
 (2.8%)。

・家計消費量は、3カ月ぶりに前年同月を上回り302g/人(1.8%)。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

2月−96,849トン(3.6%)

・国産品は、10年12月を底に増加し、11年5月以降2万トン台で推移。2月は2カ月
 連続して2万トン台を割ったものの、16,978トン(23.2%)と引き続き高水準。

・輸入品は、輸入量が増加傾向で推移していることから、11年4月以降前年同月
 を上回って推移。2月は前年同月並みの79,871トン(0.2%)。

・在庫全体では、11年5月以降、前年同月を上回って推移。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

2月−もも肉603円/kg(▲8.1%)

・需要の低迷等から引き続き前年同月を下回る。

   むね肉204円/kg(▲24.2%)

・輸入量の増加等の影響を受け、9カ月連続で前年同月を下回る。

3月−もも肉610円/kg(▲8.3%)

・引き続き前年同月を下回る。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

2月−中国産もも肉271円/kg(▲21.9%)

・輸入価格の低下等から、5月以降、前年同月を下回って推移。	  	

   米国産骨付きもも肉211円/kg(▲22.4%)

・輸入価格の低下等から、6月以降、前年同月を下回って推移。

トピックス

特定JAS規格地鶏肉の格付け


 地鶏肉の特定JAS規格については、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に
関する法律(以下「JAS法」)に基づき、平成11年6月22日、その生産の方法、
生産工程についての検査方法、生産工程管理者、登録格付機関、表示方法等が定
められた。しかし、現在までのところ、登録格付機関は認定されていない。

 11年7月22日にはJAS法の一部を改正する法律(以下「改正JAS法」)が公布さ
れ、施行に向けて準備が進められてきた。1月には有機農産物等の特定JAS規格が
告示され、3月には加工食品、生鮮食品等に係る表示について農林水産大臣が定
める基準が告示された。さらに4月には、地鶏肉、有機農産物等についての登録
認定機関又は登録外国認定機関となるための登録基準、生産工程管理者の認定の
技術的基準などが告示される予定である。これにより、特定JAS規格の地鶏肉に
ついては、今後は登録認定機関に認可された生産工程管理者(生産者、生産者組
合等)自身が自ら格付けできるようになる。

 改正JAS法は公布日から1年以内に政令により施行されることとなっている。
◇図7:改正JAS法による地鶏肉の特定JAS格付◇

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