牛乳・乳製品

牛乳・乳製品



◇図1:生乳生産量◇

1月−706,001トン(▲2.6%)

・北海道、都府県ともに平均泌乳量は前年同月並みとなったものの、飼養頭数の
 減少等から北海道は1.3%、都府県は3.5%とともに減少。
・12年度累計でも、北海道は0.8%、都府県は0.2%とともに減少し、全国では0.5
 %下回った。


◇図2:1 頭 1 日当たりの平均泌乳量◇

北海道:1月−26.6kg(0.0%)
都府県:1月−27.2kg(0.0%)
    2月−27.4kg(0.4%、速報値)

・北海道は、12年12月まで5カ月連続前年同月を上回ったが、1月は前年並み。  
・都府県は、11年8月以降前年同月を上回って推移したが、1月は前年並み。2月
 の速報値はわずかに上回った。


◇図3:飲用牛乳等向け生乳処理量◇

1月−397,925トン(5.4%)

・12年6月まで減少傾向で推移したが、7月以降は加工乳による食中毒事故の影響
 もあり、需要が牛乳にシフトしたこと等から7カ月連続で前年同月を上回り、
 12年度累計でも1.3%増。

・飲用牛乳のうち加工乳は、9年11月以降前年同月を下回って推移。12年7月以降
 落ち込みが目立ち、1月は45,380kl(▲18.8%)と大幅減少。


◇図4:牛乳の生産量◇

1月−312,491kl(5.9%)

・おおむね前年同月を下回って推移したが、12年7月以降7カ月連続で上回り、1
 月は伸び率が拡大。
・12年度累計では0.9%増。


◇図5:乳飲料およびはっ酵乳の生産量◇

1月−乳飲料   91,692kl(▲3.9%)
   はっ酵乳  51,133kl(▲3.8%)

・乳飲料は、12年6月以降8カ月連続で前年同月を下回った。12年度累計では6.6
 %減。
・はっ酵乳は、11カ月連続で下回り、12年度累計でも7.4%減。


◇図6:乳製品向け生乳処理量◇

1月−299,994トン (▲11.5%)

・7カ月連続で前年同月を下回り、1月は減少率が2ケタ台に拡大。12年度累計で
 も2.9%減。
・チーズ生産量は9,143トン(▲1.4%)。うち直接消費用ナチュラルチーズは
 1,192トン(▲9.5%)と5カ月連続で減少し、12年度累計でも6.7%減。
・クリーム生産量は6,684トン(27.7%)と4カ月連続で上回り、12年度累計でも
 3.9%増。


◇図7:脱脂粉乳の需給◇

1月の生産量−17,077トン(▲14.6%)

・生産量は、3カ月連続で前年同月を下回り、12年度累計でも3.6%減。
・推定出回り量は12,400トン(▲14.5%)と8カ月連続で下回り、12年度累計でも
 12.3%減。
・推定期末在庫量は、50,000トン(26.4%)と引き続き前年を大幅に上回った。
 12年度カレントアクセス分の残り3,600トンの買入が決定(1/17入札)。


◇図8:脱脂粉乳の大口需要者価格◇

1月−13,631円/ 25kg (▲0.1%)

・9年4月以降、ゆるやかな値下げ傾向。
・12年度に入り、5月に2円、8月に9円と計11円下げたが、11月に23カ月ぶりに2
 円上げた。1月は3カ月連続同価格で、安定指標価格(13,090円/25kg)を4.1
 %上回った。


◇図9:バターの需給◇

1月の生産量−7,774トン(▲22.6%)

・生産量は5カ月連続で前年同月を下回り、12年度累計でも6.0%減。
・推定出回り量は4,700トン(▲5.9%)と4カ月連続で下回ったが、12年度累計で
 は0.1%増。
・推定期末在庫量は、7月をピークに減少したが、1月は前月より3,100トン増加し
 36,000トン(5.6%)となった。


◇図10:バターの大口需要者価格◇

1月−936円/kg(▲3.0%)

・在庫量が前年同月を上回って推移したことから値下げ傾向。
・12年度は12月まで9カ月連続で合計24円の下げとなった。1月は前月と同価格と
 なった。


トピックス

牛乳生産量、12年7月以降7カ月連続前年同月を上回る


◇図11:牛乳等の生産量と消費動向◇

 牛乳乳製品統計(農林水産省)によると、生乳生産量が12年度累計(4〜1月)
で前年同期をわずかに下回る中、「飲用牛乳等向け処理量」は12年7月以降7カ
月連続で前年同月を上回り、12年度累計でも1.3ポイント上回った。

 飲用牛乳等生産量のうち、生乳100%を原料とする「牛乳」の生産量は、大手
乳業メーカーの加工乳による食中毒事故の影響もあり、需要が牛乳へシフトし
たこと等から12年7月以降7カ月連続で前年同月を上回り、対照的に「加工乳」
および「乳飲料」の生産量は減少率を拡大した。

 POSデータで消費動向を見ると、調査対象が688店舗(1月現在)で販売される
1リットル紙容器入りに限定されるが、牛乳のうち 「低温殺菌牛乳」は7月以降
伸び率が2ケタ台に拡大したが、「普通牛乳」はそれほど大きな影響は見られな
い。加工乳については、「低脂肪加工乳」は7月を境に大幅な減少が続くが、
「濃厚加工乳」は段階的に伸びている。また、「部分脱脂乳」は7、8月と急激
な伸びを示した後もおおむね上回って推移した。

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