牛 肉・肉用子牛

牛 肉



◇図1:牛肉の生産量◇

5月−28,521トン(▲0.7%)

・10年度、11年度とほぼ前年を上回って推移してきたが、12年4月以降、14カ月
 連続で前年同月を下回る。
・13年度累計では1.6%減
・枝肉重量は、ほぼ前年同月並み。


◇図2:牛のと畜頭数◇

5月の和牛−43,124頭(▲1.5%)
   乳牛−54,493頭(▲1.0%)

・和牛のうち、去勢はおおむね前年同月を下回って推移。めすは10カ月ぶりで前
 年同月を上回る。
・乳牛のうち、去勢は12年4月以降、14カ月連続で前年同月を下回る。5月は0.5
 %減。めすは5カ月連続で下回り、1.5%減。


◇図3:牛肉の輸入量◇

5月−62,230トン(▲5.6%)

・冷蔵品は3.9%上回る。冷凍品は13.5%下回る。
・13年度累計では、16.7%減。うち冷蔵は0.2%減、冷凍は31.1%減。

輸入見込数量(事業団調べ)



◇図4−1:米国からの牛肉輸入量◇

◇図4−2:豪州からの牛肉輸入量◇

5月の米国産−27,138トン(▲16.3%)

・冷蔵品は5.0%増、13年度累計では0.2%増。
・冷凍品は29.6%減、13年度累計では44.7%減。

   豪州産−31,192トン(7.2%)

・冷蔵品は2.5%増、13年度累計では1.1%減。
・冷凍品は14.3%増、13年度累計では3.4%減。


◇図5:牛肉の推定出回り量◇

5月−88,656トン(▲1.2%)

・国産品は、19.2%増。13年度累計では4.0%増。
・輸入品は、10.5%減。13年度累計では2.2%減。
・合計では13年度累計で0.3%減。


◇図6:牛肉の家計消費量(1人当たり)◇

5月−249g/人(▲5.8%)

・9年12月以降、消費支出が低迷する中で、おおむね前年同月を下回って推移。
・13年度累計では7.5%減


◇図7:牛肉の推定期末在庫量◇

5月−103,442トン(▲7.8%)

・2カ月連続で前年同月を下回る。
・国産品は5カ月ぶりに前年同月を下回り12,414トン(▲9.9%)。
・輸入品は2カ月連続で前年同月を下回り91,028トン(▲7.5%)。


◇図8:牛肉の卸売価格(東京、省令)◇

5月−1,150/kg(7.4%)

・11年10月に22カ月ぶりに前年同月を上回り、以降上回って推移。


◇図9:牛肉の卸売価格(東京、和牛去勢)◇

5月のA5−2,382円/kg(0.4%)

・10年10月以降おおむね弱保合いで推移。

   A3−1,479円/kg(3.9%)

・10年6月以降おおむね前年同月を下回って推移してきたが、12年10月以降はお
 おむね前年同月を上回って推移。A2は、11年10月以降おおむね上回って推移し
 ており、5月は6.2%上回る。


◇図10:牛肉の卸売価格(東京、乳去勢・F1去勢)◇

5月の乳去勢B2−744円/kg(▲9.7%)

・20カ月ぶりに前年同月を下回る。

   F1去勢B3−1,239円/kg(6.0%)

・消費低迷の中、全国的な取引頭数の増加もあり、おおむね前年同月を下回って
 推移してきたが、12年10月以降はおおむね上回って推移。B2は7.3%上回る。


◇図11−1:米国産牛肉の仲間相場◇

◇図11−2:豪州産牛肉の仲間相場◇

5月の米国産冷蔵リブアイロール2,059円/kg(16.2%)

・6カ月連続前年同月をで上回る。

   豪州産冷蔵グラス・フルセット−509円/kg(13.6%)

・5カ月連続で上回る。


肉用子牛

◇図12:肉用子牛(黒毛和種)の市場取引価格◇

5月の頭数−38,532頭(▲9.2%)

・12年4月に口蹄疫による移動制限等から大幅に減少したが、5月以降ほぼ上回
 って推移。13年度累計では15.8%増。

5月の価格−376千円(▲5.0%)

・10年9月以降、おおむね前年を上回って推移、9カ月ぶりに37万台に低下。


◇図13:肉用子牛(ホルスタイン)の市場取引価格◇

5月の子牛価格−101千円(22.8%)

・12年1月に28カ月ぶりに前年同月を上回り、以降17カ月連続で上回る。5月も
 引き続き大幅に上回る。

   ヌレ子価格−67千円(23.0%)

・26カ月連続で前年同月を上回る。5月も引き続き大幅に上回る。


◇図14:肉用子牛(F1)の市場取引価格◇

5月の子牛価格−216千円(30.8%)

・枝肉価格の低下、取引頭数の増加等から低下したが、12年3月に31カ月ぶりに
 前年同月を上回る。以降15カ月連続で上回る。

  ヌレ子価格−132千円(41.3%)

・子牛価格の低下、取引頭数の増加等から、低水準で推移していたが、11年11月
 以降は前年同月を上回って推移。


トピックス

ハンバーガー生産量、過去最高


◇図15:ハンバーガーの生産販売量◇

◇図16:豪州産冷凍品輸入量とハンバーガーパティ生産量(対前年比)◇

 ハンバーガーの生産量は、おおむね前年を上回る伸びを続けており、12年には
177,619トンと過去最高の生産販売数量になった。4年ぶりに22.3%と2ケタ台の
大幅な伸びを示している。

 牛肉の家計消費は、12年度は2.2%減と3年連続の減少となったが、推定出回
り量は4年連続で増加し、12年度は3.1%の増加となった。家計消費が減少する中
で、ハンバーガー、牛丼、焼肉などの外食が増加を続けているとみられる。

 12年度の牛肉の輸入量は、738,415トン(部分肉ベース)と過去最高となったが、
平均CIF価格は390円/kgと最低となった。ビーフパティの原料の多くは低価格の豪
州産加工用牛肉である。豪州からの冷凍牛肉の輸入量を部位別に見ると、部分肉の
うちロイン、もも、ばら等以外の「その他」区分について見ると、11年度は9.7%
減少したが、12年度は11.5%増加している。

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