豚 肉

豚 肉



◇図1:豚肉の生産量◇

11月−81,811トン(▲0.9%)

・と畜頭数は前年同月をわずかに下回り1,516千頭(▲1.6%)。年度累計では
 10,931千頭(▲1.2%)。
・平均枝肉重量(全国平均)は、引き続き前年同月を上回り77.1kg/頭(0.7%)。

肉豚生産出荷予測
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 資料:農林水産省畜産局「肉豚生産出荷予測」(平成12年12月27日公表)


◇図2:豚肉の輸入量◇

11月−59,363トン(20.2%)

・冷蔵品は18,982トン(13.9%)と、米国産を中心に前年同月をかなり上回る。
 12年度累計では7.6%増。
・冷凍品は40,317トン(23.3%)と引き続きデンマーク産の増加から、前年同月
 を大幅に上回る。12年度累計では4.8%減。


◇図3−1:米国からの豚肉輸入量◇

◇図3−2:デンマークからの豚肉輸入量◇

11月の米国産−19,112トン(21.4%)

・冷蔵品は12,832トン(17.8%)と前年同月を大幅に上回る。冷凍品も、6,243ト
 ン(28.9%)と2カ月連続で上回る。12年度累計では9.8%増。

    デンマーク産−18,188トン(88.6%)

・4カ月連続で大幅に上回る。12年度累計では0.5%増。
・韓国産の代替として、カナダ産10,736トン(59.5%)、メキシコ産4,075トン
 (18.7%)、フランス産2,052トン(77.8%)等が増加。


◇図4:豚肉の推定出回り量◇

11月−141,176トン(3.2%)

・国産品は、81,609トン(▲0.7%)と前年同月をわずかに下回る。12年度累計で
 は577,925トン(▲1.1%)。
・輸入品は、59,567トン(9.1%)とかなり上回る。12年度累計では440,001トン
 (1.2%)。
・合計では12年度累計で1,017,926トン(▲0.1%)。


◇図5:豚肉の家計消費量(1人当たり)◇

11月−435g/人(4.9%)

・1人当たりの金額は9カ月ぶりに前年同月を上回る。数量は5カ月連続で前年同
 月を上回る。

10月の加工仕向肉量−36,384トン(2.7%)

・3カ月連続で前年同月を上回る。12年度累計では244,648トン(1.7%)とわずか
 に増加。
・ 国内物は、9,268トン(3.4%)と5カ月ぶりに前年同月を上回る。輸入物は、
 27,416トン(2.5%)と引き続き増加傾向で推移。


◇図6:豚肉の推定期末在庫量◇

11月−91,043トン(40.0%)

・輸入品在庫は、4月以降7万トン台で推移し、11月は73,051トン(51.3%)と4カ
 月連続で前年同月を大幅に上回る。
・国産品在庫は、月ごとに見ると5月をピークに減少しているが、7月以降5カ月
 連続で前年同月を上回り10月は17,992 トン(7.4%)。
・合計では、4カ月連続で上回る。


◇図7:豚肉の卸売価格(東京・省令)◇

11月−363円/kg(4.9%)

・10月30日以降、調整保管が実施され、安定基準価格並みで推移した。

12月−376円/kg(1.6%)

・年末に向け徐々に回復傾向で推移。


◇図8:国産豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

11月 冷凍品「うで」−358円(▲4.0%)
     同 「もも」−378円(▲4.3%)

・うでは、10年3月以降、10年10月を除き、前年同月を下回って推移。
・ももは、8年10月以降、12年4月を除き、前年同月を下回って推移。


◇図9:輸入豚肉の仲間相場(冷蔵品)◇

11月  米国産「ロース」−610円/kg(1.5%)

・9年10月以降、前年同月を下回って推移していたが、2カ月連続で上回る


◇図10:輸入豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

11月  デンマーク産「ばら」−487円/kg(0.6%)

・9年11月以降、前年同月を下回って推移していたが、10カ月連続で前年同月を
 上回る。米国産、かナダ産についても引き続き前年同月上回る。



トピックス

安い価格帯にシフトする豚肉の家計消費


◇図11:食肉の家計消費量の推移(1人当たり)◇

◇図12:食肉の家計消費における単価の推移(1人当たり金額/数量)◇

  総務庁の「家計調査報告」によると、豚肉の1人当たりの家計消費数量は10年
度4,852g/人(2.8%)、11年度4,913g/人(1.3%)、12年度累計(4〜11月)
3,265g(0.5%)とわずかながら増加を続けている。一方、1人当たりの金額は、
10年度6,853円/人(▲0.1%)11年度6,736円/人(▲1.7%)、12年度累計(4〜
11月)4,385円/人(▲2.2%)と減少傾向にある。

 これは、豚肉の卸売価格が長期的に低下傾向にあることや、牛肉と同様にチル
ドを中心とした輸入豚肉が家計消費においても定着し始めていること等によると
思われる。

 家計調査報告における1世帯当たりの消費支出は5年度をピークに毎年減少を続
けており、食料費も同様に減少傾向にあるが、食肉の消費は、価格の安い輸入食
肉、価格の安い部位にシフトし、消費数量はわずかながら伸び続けている。

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