牛乳・乳製品

牛乳・乳製品



◇図1:生乳生産量◇

3月−725,933トン(▲2.9%)

・生乳生産量は北海道で2.3%、都府県で3.4%とともに減少。
・12年度累計では、北海道が3,623,571トン(▲1.2%)と6年ぶりに減少、全国で
 は8,418,395トン(▲1.1%)と4年連続の減少となった。


◇図2:1頭1日当たりの平均泌乳量◇

北海道:3月−26.7kg(▲0.4%)
都府県:3月−27.6kg(0.7%)
    4月−27.7kg(0.0%、速報値)

・北海道は、8カ月ぶりに前年同月を下回った。  
・都府県は、11年8月以降前年同月を上回って推移。4月の速報値は前年並み。


◇図3:飲用牛乳等向け生乳処理量◇

3月−407,269トン(3.3%)

・12年7月以降、加工乳による食中毒事故の影響もあり、需要が牛乳へシフトし
 たこと等から9カ月連続で前年同月を上回る。12年度累計では、5,006,282トン
 (1.4%)と4年ぶりに増加。
・飲用牛乳のうち加工乳は、12年7月以降落ち込みが目立ち、3月は47,394kl(▲
 21.5%)。12年度累計では641,576kl(▲15.7%)。


◇図4:牛乳の生産量◇

3月−316,163kl(4.0%)

・12年7月以降ほぼ前年同月を上回って推移。12年度累計では3,923,874kl(1.0%)
 と6年ぶりに前年度を上回る。


◇図5:乳飲料およびはっ酵乳の生産量◇

3月−乳飲料   107,346kl(5.1%)
   はっ酵乳  59,750kl(▲4.1%)

・乳飲料は、10カ月ぶりに前年同月を上回る。 12年度累計では、1,214,877kl(▲
 5.3%)と5年ぶりの減少となった。
・はっ酵乳は、12年3月以降ほぼ前年同月を下回って推移。12年度累計では、68
 4,373kl(▲5.1%)と15年ぶりの減少。


◇図6:乳製品向け生乳処理量◇

3月−311,079トン (▲9.7%)

・9カ月連続で前年同月を下回る。12年度累計では3,307,928トン(▲4.7%)と
 6年ぶりの減少。
・チーズ生産量は11,061トン(▲5.7%)。うち直接消費用ナチュラルチーズは1,
 200トン(▲16.9%)と7カ月連続で下回り、12年度累計では14,628トン(▲8.4
 %)と5年ぶりの減少。
・クリーム生産量は7,520トン(25.0%)と6カ月連続で上回り、12年度累計では
 78,226トン(8.1%)。


◇図7:脱脂粉乳の需給◇

3月の生産量−17,414トン(▲17.3%)

・生産量は5カ月連続で前年同月を下回り、12年度累計では184,650トン(▲6.1%)
 と3年連続減。
・推定出回り量は15,500トン(▲9.2%)と10カ月連続で下回り、12年度累計では18
 8,900トン(▲12.5%)。
・12年度末推定期末在庫量は、56,900(27.7%)。3.2カ月分と3年ぶりに前年度
 を上回る。
・12年度カレントアクセス分の残り3,600トンのうち3,367トン(2月に215トン)
 を買入れ。


◇図8:脱脂粉乳の大口需要者価格◇

3月−13,631円/ 25kg(▲0.1%)

・9年4月以降、ゆるやかな値下げ傾向。
・11月に23カ月ぶりに2円上げ、以降3月まで5カ月連続同価格で安定指標価格
 (13,090円/25kg)を4.1%上回る。
・12年度平均は、13,633円/25kg(▲0.1%)と3年連続で低下。


◇図9:バターの需給◇

3月の生産量−7,470トン(▲25.0%)

・生産量は前年同月を7カ月連続下回り、12年度累計では79,915トン(▲10.8%)
 と6年ぶりの減。
・推定出回り量は9,600トン(15.0%)と6カ月ぶりに上回り、12年度累計では83,
 100トン(▲0.4%)。
・12年度末推定期末在庫量は35,100トン(▲8.1%)。5.1カ月分と3年ぶりに前年
 度を下回る。


◇図10:バターの大口需要者価格◇

3月−936円/kg(▲2.5%)

・在庫量が前年同月を上回って推移したことから値下げ傾向。
・12年度に入り、9カ月連続で合計24円下げた後、4カ月連続同価格となり、安定
 指標価格(910円/kg)を2.9%上回った。
・12年度平均は945円/kg(▲3.0%)と3年連続で低下。


トピックス

ふん尿処理は、都府県でより困難な状況


◇図11:ふん尿処理状況(戸数)◇

◇図12:ふん尿処理状況(有効回答に占める割合、%)◇

 社団法人中央酪農会議が公表した「平成12年度酪農全国基礎調査」(単純集計)
によると、ふん尿を「内部・外部でも処理できずに困っている」酪農家は、北海
道の0.9%(有効回答に占める割合、以下同じ。)に対し都府県では3.7%あり、
耕地面積の少ない都府県でより困難であることが改めて浮き彫りにされた。また、
都府県では「耕地に還元しているが必要量を超えている場合もある」が23.0%
(北海道は17.7%)、「処理できず外部に供給」が25.2%(同10.1%)といずれ
も2割を超えている。 一方、「経営内で肥料として全量使用」できる酪農家は、
北海道では67.3%だが、都府県では43.7%と半数以下である。

 12年度の調査は、3年ごとに酪農家が直接記入するアンケート調査の間に、基
本的な項目について農協担当者が前年からの変化を記入するデータ更新調査に当
たるが、ふん尿処理・利用状況については新規に実施された。有効回答は28,508
戸(うち北海道が8,006戸、都府県が20,502戸)で調査対象酪農家数(離脱農家を
含む)の87.6%に当たる。

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