鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

3月−96,640トン(0.7%)

・2カ月連続で前年同月を上回る。12年度累計では0.9%増。 

ブロイラー用ひなえ付け羽数−51,670千羽(▲1.4%)

・前年同月を上回る。12年度累計では0.8%減 。
・ひな出荷見通しでは、前年同月比で、4月▲2%、5月▲2%、6月▲3%(4月上旬
 聞き取り)。


◇図2:鶏肉の輸入量◇

3月―37,032トン(▲18.8%)

・12年度累計では0.4%増にとどまる 。
・中国産は18,064トン(▲6.8%)と2ヵ月連続で前年同月を下回る。うち冷蔵品
 は、1,651トン(7.3%)と引き続き増加。全体の大幅な減少はブラジル産(▲
 61.6%)によるところが大きい。
・12年度累計では中国産7.6%増、タイ産3.9%減、米国産11.6%減、ブラジル産
 2.6%増。

鶏肉の調製品輸入量−15,693トン(34.3%)

・引き続き高水準で推移しており、中国産、タイ産および米国産の増加から前年
 同月を大幅に上回る。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

3月―138,357トン(▲2.5%)

・12年度累計では0.4%増。
・国産品は、96,680トン(▲0.5%)。12年度累計では0.7%増。
・輸入品は、41,677トン(▲7.0%)。12年度累計では0.4%減。
・家計消費量は、292g/人(▲2.0%)と2ヵ月連続で前年同月を下回る。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

3月−109,211トン(13.2%)

・国産品は、11年5月以降、おおむね前年同月を上回って推移。3月は19,896ト
 ン(26.2%)と大幅に上回る。
・輸入品は、輸入量が増加傾向で推移していることから、11年4月以降前年同月
 を上回って推移。3月は89,315トン(10.7%)。
・全体では、11年5月以降、前年同月を上回って推移。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

3月−もも肉621円/kg(1.8%)

・8カ月連続で前年同月を上回る。

   むね肉197円/kg(▲1.0%)

・1月に20ヵ月ぶりに前年同月を上回ったが、2ヵ月連続で下回る。

4月−もも肉563円/kg(▲9.6%)

・9ヵ月ぶりに前年同月を下回る。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

3月−中国産もも肉253円/kg(1.2%)

・輸入価格の低下等から、11年5月以降、前年同月を下回って推移してきたが、
 23ヵ月ぶりに上回る。

   米国産骨付きもも肉208円/kg(3.0%)

・12年12月以降、4ヵ月連続で前年同月を上回る。


トピックス

12年度の鶏肉調製品輸入が増加


◇図7:鶏肉の国別輸入量の推移◇

◇図8:鶏肉調製品の国別輸入量の推移◇

 12年度の輸入量は555,300トンと過去最高の数量となった。しかし、対前年比は
0.4%にとどまったと言える。

 国別に見ると、第1位の中国は235,159トン(7.6%)とかなりの程度上回り、
冷蔵品も18,598トン(11.4%)とかなり大きく増加した。第2位のタイは125,175
トン(▲3.9%)と若干のバーツ高からやや減少した。第3位のブラジルは108,04
6トン(2.6%)とわずかに増加し、第4位の米国は85,031トン(▲11.6%)と円
安の影響を受けかなり大きく減少した。(図7)

 焼き鳥に代表される鶏肉調製品は、162,194トン(36.6%)と引き続いて増加し
ている。12年度の鶏肉の推定出回り量は、0.4%増となったが、この調製品を加
えると2.7%増となったと言えよう。

 特に中国産は、52.1%増と増加が顕著である。中国は安い労働力を基に少しで
も付加価値をつけて売ることとなり、消費者も景気低迷の中、安い商品へと人気
が高まり、また、味付けも日本人に合う味付けとなってきており、調製品の増加
は今後も加速するものと思われる。(図8)

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