◎地域便り


安定した肥育経営を目指して

島根県/益田 邦朗


 島根県西部(石西地区)に位置する美都町に農事組合法人右田牧場がある。石
西地区には繁殖肥育一貫経営を含めた肥育経営が19戸あり、その中でも中核を担
う存在である。

 右田牧場は親子3代(右田松之輔、正和、誠司)で肥育経営を継承している。

 経営開始は右田松之輔さん。昭和40年酪農(搾乳牛8頭)で現在の場所に入植。
その後43年に酪農を止め、乳牛のヌレ子1頭から肥育経営を開始した。45年から、
右田正和(現法人の代表)さんが学校を卒業後経営に参加し、ホルスタイン50頭
規模の放牧を取り入れた肥育経営をスタート。牛舎等は自力施工で建設し、徐々
に規模拡大を図ってきた。その後、オイルショック、牛肉の輸入自由化、バブル
崩壊と社会情勢がめまぐるしく変わって行く中、ホルスタイン肥育を中心にF1
(乳牛と和牛の交雑種)および和牛の肥育を行い、徐々に規模拡大を実践。

 59年、150頭規模になった段階で農事組合法人右田牧場を設立した。主に肥育
関係を正和さん、経営簿記を奥様(圭子さん)で切り盛りしている。

「もうダメかと思った時もあったが、国の制度や皆さんに助けられ、どうにかこ
こまで肥育経営がやってこれた。」と正和さん。

 現在、7棟の牛舎で300頭(ホルスタイン245頭、F1 28頭、和牛20頭、繁殖和
牛7頭)を飼育している。

 和牛肥育部門では、平成12年度の島根県肉牛枝肉共進会で優秀賞2席に入賞す
る一方で、肥育方針はボリューム重視の肥育3部門(ホルスタイン肥育、F1 肥
育、和牛肥育)と和牛繁殖のバランスのとれた安定生産を実践している。

 12年に農業大学を卒業後県内研修に出ていた誠司さん(次男)が法人経営に参
画し、12〜13年度に120頭規模の牛舎(県事業)を建設。規模拡大を通して、地
域の肉用牛振興に弾みを付けている。

「将来に不安が無い訳じゃないが500頭規模までは・・・・」と息子の法人参画
に対し笑顔で抱負を語ってくれた。
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【左から誠司さん、圭子さん、正和さん】

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【造成中の肥育牛舎(120頭規模)】

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