★ 農林水産省から


平成13年度 農家のパソコン・インターネット利用状況アンケート結果について

大臣官房 統計情報部 構造統計課  盛山 昌二郎




はじめに

 農林水産省大臣官房統計情報部では、農家におけるパソコンや携帯電話の普
及状況、農業経営への利用状況などを明らかにするため「農家のパソコン・イ
ンターネット利用状況調査」を実施した。

 調査結果は、各種情報化施策の企画・立案・推進や農林水産分野のIT戦略の
見直し等の円滑かつ的確に実施するための基礎資料として利用されている。

 調査は、平成13年11月に、全国の20,000戸の販売農家を調査対象に、郵送に
より調査を実施し、5,453戸から回答を得て取りまとめたものである。


パソコンおよび携帯電話の普及状況

―パソコン所有農家は53.1%、携帯電話所有農家は74.3%、縮まる地域格差―

 「パソコンを所有している農家」は53.1%となっており、前年に比べ19.1ポ
イント増加した。これを農業地域類型別に見ると、都市的地域が57.5%と最も
高くなっているが、前年度のパソコン所有率の最も低かった山間農業地域での
所有率の増加が著しく、地域格差が縮まる傾向にある。

 また、畜産部門を見ると、酪農では54.4%と平均を上回っているものの、肉
用牛、その他の畜産等ではいずれも下回っている。

 一方、「携帯電話を所有している農家」は74.3%となっており、パソコンを
23.1ポイント上回っている。これを農業地域類型別に見ると、平地農業地域が
77.6%で最も高く、山間農業地域との地域間格差は6.5%となっている。

◇図1:農業地域別パソコンの所有率◇

パソコンの農業経営への利用状況

―農業経営での利用率の高い畜産部門―

 「パソコンを農業経営に利用している農家」は9.7%で前年に比べ2.7ポイン
ト増加した。また、パソコンを所有している農家のうち、農業経営に利用して
いる農家は18.2%となっており、畜産部門では、酪農が58.1%、肉用牛が37.0
%、その他畜産等が50.0%といずれも平均を上回っている。

 利用目的別に見ると、「簿記・青色申告等経営管理」が73.5%で最も多く、
次いで、「栽培・飼養等生産管理」、「市況・気象等の情報収集」の順となっ
ている。

 これを経営部門別に見ると「簿記・青色申告等経営管理」では、肉用牛94.1
%、工芸農作物92.3%、酪農で89.5%となっており畜産部門の割合が高い。ま
た、「栽培・飼養等生産管理」でも、酪農で47.4%、肉用牛で47.1%と割合が
高くなっている。

表1 パソコンを所有し、現在農業経営に利用している農家の利用目的
(部門別・複数回答)

※ ( )内は、パソコンを所有している農家のうち、
 「農業経営に利用している」と回答した割合である。


インターネットの利用状況

―利用率はパソコンで32.8%、携帯電話では42.0%―

 「パソコンによりインターネットを利用している農家」は32.8%となってお
り、前年に比べ20.6ポイント増加した。

 これを経営部門別に見ると、花き・花木が37.5%と最も高く、次いで、果樹
類が34.5%、施設野菜が34.0%の順となっている。畜産部門は酪農が31.6%、
肉用牛が22.1%、その他畜産等が22.7%といずれも平均を下回っている。

 また、「携帯電話でインターネットを利用している農家」は42.0%で、経営
部門別に見ると、果樹類が44.2%と最も高く、次いで、施設野菜が43.9%、稲
作が42.9%の順となっている。畜産部門では、酪農が42.1%であるものの、肉
用牛、その他の畜産等は平均を下回っている。


インターネットの農業経営への利用状況

―パソコンでは「栽培技術等の生産管理情報の収集」、携帯電話では
「市況・気象等の情報収集」が最も多い―

 パソコンでのインターネットの農業経営への利用目的は、「栽培技術等の生
産管理情報の収集」が39.6%で最も多く、次いで、「市況・気象等の情報収集」、
「産直、農業紹介、消費者との交流」の順になっている。

 これを経営部門別に見ると「栽培技術等の生産管理情報の収集」では、その
他畜産等が58.3%で最も高く、次いで、施設野菜が53.4%、肉用牛47.39%の
順となっている。また、「市況・気象等の情報収集」では、花き・花木が58.7
%で最も高く、次いで、施設野菜が53.4%、露地野菜が44.9%の順となってい
る。畜産部門では、酪農が41.0%、肉用牛が41.9%と平均を上回っている。

 一方、携帯電話でのインターネットの農業経営への利用目的は、「市況・気
象等の情報収集」が28.3%で最も高く、次いで、「出荷予約、農業資材等の発
注」、「栽培技術等の生産管理情報の収集」の順となっている。

 これを経営部門別に見ると「市況・気象等の情報収集」では、施設野菜が43
.0%と最も高く、次いで、露地野菜が36.5%、花き・花木が33.5%の順となっ
ている。畜産部門では、酪農、その他畜産等がそれぞれ32.1%、37.5%と平均
を上回っている。また、「出荷予約、農業資材等の発注」では、花き・花木が
30.6%、施設野菜が21.9%、肉用牛が21.8%の順となっている。

◇図2:インターネットの農業経営への利用状況(複数回答)◇

※ 現在インターネットを農業経営に利用している農家および現在インターネ
 ットを利用していないがインターネットを農業経営に利用する意向のある農
 家等の合計である。

 なお、調査結果の詳細については、農林水産省のホームページで御覧いただ
きたい。

http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/13-275-5.pdf

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