◎調査・報告 


消費拡大/消費動向

牛乳・乳製品の
消費動向に関する調査

社団法人 日本酪農乳業協会


はじめに

 本調査は、1987年度から2004年度まで18回にわたり、毎年全国の消費者に対し調査を実施し、牛乳・乳製品に関する購入実態、飲用実態、牛乳・乳製品に関する意識・知識などを時系列で把握してきた。今回の2005年度調査は、白もの牛乳類の飲用量減少の背景を探ることを念頭におき、牛乳・乳製品の消費拡大のための資料を得ることを目的とした。

調査方法 
 留置併用訪問面接法

調査対象者 
 全国13歳以上の男女個人6,000人設定

調査期間 
 2005年5月20日(金)〜6月6日(月)


1 白もの牛乳類の飲用実態

(1) 白もの牛乳類の飲用頻度
 〜白もの牛乳類を毎日飲む人は4割〜

 飲み方を問わず飲む頻度をきいたところ、毎日飲む人は40%となり、週に5〜6日飲む人を合わせると、13歳以上の人の5割がほぼ毎日飲んでいることになる。

 ほぼ毎日飲む人は、5年前に比べ大きな変化はみられないが、10年前と比べると5ポイント以上減少している。(図1)

図1 白もの牛乳類の飲用頻度(時系列)

 ほぼ毎日飲む人の割合は、男女とも中学生では8割前後と高く、逆に、男女とも20代では3割台と低くなっている。(表1)

表1 白もの牛乳類を飲む人の割合(性・年齢別)

(2) 1日あたりの白もの牛乳類の飲用量
 〜1日あたりの平均飲用量は10代の男性で多い〜


 13歳以上の人のうち最も多く飲用しているのは男性中学生で平均325ミリリットル、次いで中学生を除く男性10代が227ミリリットルとなっており、3番目に多いのは女性中学生で211ミリリットルとなった。

 この3年間の変化をみると、全体では2004年と変わらないが、男性中学生と女性の10代では2003年を上回る水準に増加し、女性の40代でも増加に転じている。これに対し、男性の20代では減少傾向が続いている。(図2)
(ここにあげる飲用量は、本調査の飲用頻度・飲用量に関する質問の回答より算出した値である。)

図2 1日あたりの白もの牛乳類の平均飲用量(性・年齢別)
 

(3)白もの牛乳類の飲み方
 〜「他のものと混ぜて飲む」飲み方は飲用量の3割〜


 白もの牛乳類の飲み方は、「そのまま飲む」飲み方で「毎日飲む」人の割合は3割弱、「他のものと混ぜて飲む」飲み方で「毎日飲む」人の割合は2割弱となっている。

 飲用量の飲み方別の割合は、「そのまま飲む」飲み方が6割強、「他のものと混ぜて飲む」飲み方が3割で、この3年間で著しい変化はみられなかった。(図3)

図3 白もの牛乳類の飲み方別割合 <飲用者ベース:時系列>
 



(4)白もの牛乳類の飲用シーン
 〜牛乳を飲むシーンのトップ「のどがかわいたとき」が減少〜


 白もの牛乳類を飲むシーンで多いのは、「のどがかわいたとき」「朝食をとりながら」「おやつや間食時」で4割前後となっている。

 2002年と比較すると、飲用シーンのトップである「のどがかわいたとき」が10ポイントほどダウンしている。同様に、のどがかわいているシーンの一つと言える「風呂上がり」も10ポイント以上ダウンしており、牛乳ののどのかわきを潤す飲み物としての機能が弱くなっていることがうかがえる。(図4)

図4 白もの牛乳類の飲用シーン(MA:複数回答)<飲用者ベース:時系列>
 

(5)白もの牛乳類の種類について
 〜産地表示牛乳と低脂肪牛乳が人気〜


 過去1カ月に飲んだ牛乳の種類をみると、「普通牛乳」以外では「産地表示牛乳」と「低脂肪牛乳」が約3割で多くなっている。

 今後飲みたい牛乳の種類については、この二つに加えて「栄養成分強化牛乳」も比較的人気が高くなっている。(図5)

図5 白もの牛乳類の種類 (MA)

 


2 白もの牛乳類飲用量の変化に関する意識

(1)この1年間の飲み方別飲用量の変化
〜牛乳を飲む量が「減った」と感じる人は1割強〜


 この1年間に、そのまま飲む量が「増えた」と答えた人が10%、「減った」と答えた人が16%、一方、混ぜて飲む量は「増えた」と答えた人が13%、「減った」と答えた人が9%となっている。また、全体の飲用量については、「増えた」と答えた人が13%、「減った」と答えた人が14%となっている。(図6)

図6 この1年間の白もの牛乳類の飲用量の増減(時系列)

 飲用量の変化に対する感じ方は、2004年と比較して大きな変化はみられなかった。


(2)減った白もの牛乳類の代わりに飲んでいるもの
 〜牛乳の代わりに飲むもので多いのは無糖のお茶飲料〜


 白もの牛乳を飲む量が全体として減っていると感じている人に、減った白もの牛乳の代わりに飲んでいるものを聞いた結果では、「無糖のお茶飲料」が6割で最も多く、次に「コーヒー」が3割強で多くなっている。

 2003年と比較すると、「無糖のお茶飲料」「野菜ジュース」「豆乳」を代わりに飲むと答える割合が多くなっている。(図7)

図7 減った白もの牛乳類の代わりに飲んでいるもの (MA)
<飲用量が減ったと感じている人ベース>


3 白もの牛乳類の購入実態と意識

(1)白もの牛乳類の購入頻度
 〜白もの牛乳類を週に2〜3回くらい買う人が4割〜


 白もの牛乳類をほぼ毎日買う人は18%で、週に2〜3回くらい買うという人が42%を占めている。

 5年前、10年前に比べ、白もの牛乳類の購入頻度は減少している。(図8)

図8 白もの牛乳類を購入する頻度(時系列)

(2)白もの牛乳類の宅配の利用状況
 〜牛乳の宅配をはじめる理由は「定期的に飲める」と「新鮮なものが手に入る」〜


 この1年間に白もの牛乳類の宅配をはじめた人(全体の4%)の開始理由で多いのは、「牛乳を定期的に飲める」「新鮮なものが手に入る」などとなっている。(図9)

 一方、この1年間に白もの牛乳類の宅配をやめた人(全体の4%)の中止理由で多いのは、「買物のついでに買うようになった」「好きな時に近くで買うほうが便利」などがあげられている。(図10)

図9 白もの牛乳類の宅配をはじめた理由 (MA)
<この1年以内に宅配をはじめた人ベース>


図10 白もの牛乳類の宅配をやめた理由 (MA)
<この1年以内に宅配をやめた人ベース>


4 いろいろな飲み物と牛乳

〜ふだんよく飲む飲み物は「無糖のお茶飲料」に次いで「牛乳」「コーヒー」〜

 ふだんよく飲む飲み物をいくつでもあげてもらったところ、最も多いのは「無糖のお茶飲料」の8割強であった。次いで、「白もの牛乳類」と「コーヒー」が6割強で続いている。
2002年と比較すると、飲用率は低い水準であるが、「豆乳」と答える割合が10ポイント近く伸びている。(図11)

図11 普段よく飲む飲み物(MA)/最もよく飲む飲み物(SA:択一式選択肢)

〔参考〕 白もの牛乳類の1人1日あたりの消費量(推計)

 ここにあげる消費量は、白もの牛乳類の生産量(牛乳・加工乳・乳飲料の合計)を推計して、総人口(各年10月現在住民基本台帳人口)で割ることにより算出した値である。男女比は2004年まで本調査結果を反映した。(図12)

 ※この調査の牛乳類の分類については、種類別牛乳のほかにも低脂肪乳、無脂肪乳、栄養成分強化牛乳(カルシウム、鉄分、ビタミンDなどを加えたもの)としており、白もの牛乳類とは、法律や規約上の種類別分類とは異なる。

図12 1人1日あたりの白もの牛乳類消費量の変化(時系列)

(注)2004年は生産量の統計数値が前年までと接続しないため、
牛乳類の消費量には連続性はない。

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