需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

飲用牛乳等の生産、前年割れが続く


◇絵でみる需給動向◇


 農林水産省「牛乳乳製品統計」によると、平成21年1月の飲用牛乳等の生産量は31万キロリットル(前年同月比2.2%減)となり、前年を下回った。こうした減少は、9割近くを占める牛乳が27万3千キロリットル(同3.6%減)となったのが大きく影響しており、シェアは小さいものの加工乳・成分調整牛乳は3万7千キロリットルと前年より8.6%増加し、中でも成分調整牛乳は2万4千キロリットル(同32.3%増)と大幅な伸びとなった。

 飲用牛乳等の消費量は、減少傾向にあり、特に牛乳については平成6年頃をピークに減少している(図5)。

 これに対し、成分調整牛乳は、生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルなどの一部を除去し、成分を調整したものであり、健康志向や低価格志向などを反映し、このところ需要は増加している。

 社団法人 日本酪農乳業協会が平成20年6月に実施した牛乳・乳製品の消費動向に関する調査によれば、小売価格の値上げを理由に飲料量を減らすとした回答は少数で、むしろ国産100%ということで、安全な食品であるということから、飲用量の減少にはつながらないという結果が出ている。

 生乳の生産を確保するため、今年度は生乳生産者価格が2度にわたって引き上げられ、メーカーなどの対応に違いはあるものの、牛乳・乳製品の小売価格が引き上げられる可能性は高い。業界は今後の消費動向を注視しているところであるが、前述の調査結果などを参考にしつつ、厳しい酪農情勢を消費者に理解してもらうとともに、「牛乳に相談だ」や牛乳に対する正しい知識の啓発など消費拡大キャンペーンを継続的に行うことが重要と思われる。

図5 牛乳等の生産割合の推移

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