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米国農務省、2008/09年度のトウモロコシの需要見込みを上方修正


 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が4月9日に公表した世界農産物需給推計の月次報告によると、米国における2008/09穀物年度(2008年9月〜2009年8月)のトウモロコシ需要量は120億4,000万ブッシェル(約3億582万トン、前年度比5.5%減)と見込まれ、前月の予測値より4,000万ブッシェル増加している。その用途別の内訳は、飼料等向けが前月より5,000万ブッシェル増の53億5,000万ブッシェル(約1億3,589万トン、同9.9%減)となり、エタノール向けと輸出向けはともに前月と同じそれぞれ37億ブッシェル(約9,398万トン、同22.3%増)、17億ブッシェル(約4,318万トン、同30.2%減)であったが、食品・種子・その他工業向けが前月より1,000万ブッシェル少ない12億9,000万ブッシェル(約3,277万トン、同3.5%減)となっている。

 今回の報告は、3月31日に公表された3月1日現在の穀物在庫の統計を踏まえて推計されている。USDAによると、この統計から2008年12月〜2009年2月の3カ月に飼料等向け在庫が予想以上に消費されたことから、需要見通しが5,000万ブッシェル上乗せされたとしている。

 トウモロコシの期末在庫は17億ブッシェル(約4,318万トン、同4.7%増)と前月予測値から4,000万ブッシェル引き下げられ、生産者販売価格は前月の予測値からブッシェル当たり0.10ドル引き上げられて4.00〜4.40ドル(トン当たり15,591〜17,150円:1ドル=99円)とされた。これは、前年度の記録的な4.20ドルに相当する価格である。

 一方、同年度における米国の大豆総需要量は、前月予測値から2,300万ブッシェル引き上げられ、30億1,100万ブッシェル(約8,190億トン、前年度比1.5%減)になると予測されている。用途別に見ると、国内搾油向けが需要の低迷から6カ月連続で下方修正されて16億3,500万ブッシェル(約4,447万トン、同9.2%減)とされる一方、輸出向けについては5カ月連続で上方修正され12億1,000万ブッシェル(約3,291万トン、同4.2%増)に引き上げられている。

 生産量については、前月の予測値から変更はないが、輸入量が300万ブッシェル引き上げられ、大豆の期末在庫は1億6,500万ブッシェル(約449万トン、同19.5%減)と前月予測値から2,000万ブッシェル引き下げられた。これにより、生産者販売価格は前月の予測値からブッシェル当たり0.40ドル引き上げられて9.25〜10.05ドル(トン当たり33,667〜36,579円)とされている。

 今回の推計値の算出に当たってUSDAはアルゼンチンの生産量を前月予測値から4百万トン、輸出は160万トン少なく見積もっている。最大の大豆の輸入国である中国については推計値を据え置いている。アルゼンチンの干ばつの影響や、世界的経済の後退を受けた中国経済の動向など、大豆需給をめぐる情勢には今後とも留意する必要がある。

(表1)米国における主要飼料穀物の需給見通し(2009年4月9日米国農務省公表)
(表2)世界の主要飼料穀物の需給見通し(2009年4月9日米国農務省公表)
(表3)世界の主要飼料穀物の国別需給見通し(2009年4月9日米国農務省公表)



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