需給動向 国内

◆豚 肉◆

豚枝肉卸売価格の大幅下落により、調整保管を6年ぶりに実施


◇絵でみる需給動向◇


 豚肉の推定出回り量(機構調べ)は、21年5月以降3カ月連続で前年同月を下回って推移した後、8月に4カ月ぶりに前年同月を上回る13万1千トンとなった。特に輸入品の推定出回り量は2月以降7カ月連続で前年同月を下回っている。

 一方、8月の国産品の推定出回り量は6万9千トン(同10.0%増)と前年度を6カ月連続で上回ったものの、推定期末在庫(機構調べ)は、2万9千トン(同25.7%増)と、調査開始以来の最高水準となっている。

 生産量は3月以降前年を上回って推移し、8月についても、繁殖雌豚の飼養頭数増加やサーコワクチンによる子豚の事故率低下による生産頭数増加、また夏場の低温による発育促進による枝肉重量の増加などから、6万9千トンと、前年同月比8.5%増となった。

 こうした状況を反映して、豚肉卸売価格は7月下旬以降急落し、農林水産省「食肉流通統計」によると、8月の省令価格(東京・大阪加重平均)は、キログラム当たり397円、9月の速報値は同389円と2カ月連続で安定基準価格を下回って推移しており、養豚経営に与える影響は大きいものとなっている(図2)。

 こうした中、当機構は9月25日、畜産業振興事業に基づく調整保管を6年ぶりに実施することと決定した。民間団体が行う国産豚肉の保管について、その経費の一部を当機構が補助するもので、約7万頭規模の計画で実施することとしている。

図2 豚肉卸売省令価格の推移(東京・大阪加重平均)

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