需給動向 国内

◆鶏 卵◆

6月の鶏卵卸売価格は上昇


◇絵でみる需給動向◇


 農林水産省「鶏卵市況情報」によると、22年5月の鶏卵入荷量(東京)は8,102トン(前年同月比1.4%減)となった。また、速報値によると6月は8,917トン(同4.5%減)と3カ月連続で前年を下回った。入荷量の減少は、成鶏の更新が進んでいることによるとみられる。

注)入荷量とは、鶏卵市場(鶏卵荷受会社をいい、東京は3社対象)が産地の生産者、集出荷団体業者等から入荷した量)

 一方、卸売価格は、供給減を反映し、前年水準を上回って推移している。全農「畜産販売部情報」によると、22年5月の鶏卵卸売価格(東京・M)は、キログラム当たり178円(前年同月比6.0%高)、また、速報値によると、6月は同183円(同14.4%高)となり、3カ月連続で前年度を上回った(図5)。 今後の価格動向については、20年度は秋以降の高卵価を見越した業務・加工メーカーの引き合いが強まり不需要期の夏場に上げ基調となったが、今年度も同様に推移するのではないかとも言われている。生産量が低位にとどまる中、今後の需要動向が注目される。

 標準取引価格(東京・大阪の規格品加重平均価格)は、5月が同175.76円、6月が同179.48円、補てん金(補てん単価=(基準価格(同181円)−標準取引価格)×0.9)は5月は4円、6月は1円交付される。


図5 鶏卵卸売価格(東京・M)の推移
資料:全農「畜産販売部情報」



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