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2008年の世界の牛肉生産量は、6488万トン(枝肉換算ベースFAO Food Outlook Preview
、2009年6月)となっている。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1216万トン)、EU(809万トン)などの先進国のほかに、ブラジル(902万トン)、中国(613万トン)、アルゼンチン(315万トン)、インド(253万トン)といった新興国である。牛肉消費量は、世界最大の消費国、輸入国である米国のほか、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などが増加しており、米国とBRICsで全世界の消費量の約5割を占めている。また、牛肉輸出量の地域別では、最大の輸出国であるブラジル(180万トン)をはじめ、米国および日本への輸出割合が高い豪州(141万トン)やニュージーランド(53万トン)のオセアニア地域で高いシェアとなっており、この3カ国で全輸出量の約5割を占めている。
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2008年の世界の豚肉生産量は、1億391万トン(枝肉換算ベースFAO Food Outlook
Preview、2009年6月)となっている。主要生産国(国別データは米国農務省)は中国で、4621万トンと、自国での消費量(4641万トン)が生産量を上回っている。これにEU27カ国(2260万トン)や米国(1060万トン)などの先進国が続くがこれらの国々は、生産量に占める輸出量の割合が高い。BRICsでは経済成長に伴いブラジル(302万トン)、ロシア(206万トン)の生産量も徐々に増加している。中国以外のアジア地域では、ベトナム(185万トン)やフィリピン(123万トン)などの生産量、消費量が多い。日本は、生産量が125万トンであるが、消費量のおよそ半分の127万トンを輸入しており、世界全体の輸入量の2割を占める最大の豚肉輸入国である。
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2008年の世界の鶏肉生産量は、937万トン(骨付き換算ベースFAO Food Outlook Preview、2009年6月)である。日本国内では業務用需要の伸びなどから、中国を中心に輸入は増加傾向で推移してきたが、鳥インフルエンザなどの疾病発生により16年1月以降、中国、タイ、米国からの輸入禁止又は停止となり大幅に減少、それに代わって南米のブラジル産鶏肉が輸入量を増加させた。世界の最大生産国(国別データは米国農務省)は、米国の1656万トン、中国の1184万トン、ブラジルの1103万トンとなっている。日本の鶏肉生産量は126万トンであり、消費量に占める輸入量はおよそ4割である。世界全体ではロシアに次ぐ第2位の鶏肉輸入国であり、その9割以上をブラジルに依存している。
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2008年の世界の生乳生産量(水牛乳を含む)は6億8770万トンと見込まれている(FAOのFOOD
OUTLOOK最新版における2008年のデータ)。主要生産国(地域)は、EU27カ国(1億3861万トン)、インド(1億500万トン)、米国(8618万トン)などであるが、インドは水牛乳が生乳生産量の6割を占める。2008年の貿易量(輸出量・生乳換算)は3970万トンと見込まれ、その貿易率は5.8%と穀物や砂糖、牛肉、家きん肉などに比べて極端に低く、主要農畜産物中最低である。主要輸出国(地域)は、ニュージーランド、EU27カ国、米国、オーストラリアなどである。世界の乳製品輸出量に占める生乳換算シェアは、それぞれ25%、24%、12%、8%となっている。
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