需給動向 国内

◆豚 肉◆

21年度は輸入量減少するも、生産量は依然増加傾向


◇絵でみる需給動向◇


 平成21年度は、国産品と輸入品とを合わせた推定期首在庫(機構調べ)が194千トン(前年度比13.8%増)と、大量に積み増された状況の中でスタートした。農林水産統計「食肉流通統計」によると、国産品については生産量が923千トン(同4.6%増)、輸入品については財務省「貿易統計」によると692千トン(同15.1%減)と、国産品の供給過剰により卸売価格が下落し、輸入量は減少した。

 推定出回り量は、国産品と輸入品を合わせた全体で1638千トン(同2.2%減)、うち輸入品は716千トン(同11.3%減)とかなり大きく下回った一方、国産品は卸売価格が8月以降、安定基準価格を下回って推移したことから、出回り量は、920千トン(同6.3%増)と前年度を上回って推移した。これは、価格面で有利な輸入品に比較して、安価な国産品への引き合いが外食・中食で強く表れた結果と思われる。

 22年3月末の在庫量は、国産品は29千トン(同7.4%増)と、年度当初に大量に積み増された在庫は着実に消費された。一方輸入品については、輸入量の減少が影響して142千トン(同14.7%減)となり、国産品輸入品を合わせた合計が172千トン(同11.5%減)となった。

 消費を上回る生産量の増加に加え、景気後退を受けての消費低迷も重なり、在庫量が200千トン程度になった8月以降、卸売価格の下落により、国内では6年ぶりの実施となる調整保管を実施することとなった。年度後半には安定基準価格を上回り、年度平均の卸売価格はキログラム当たり433円(東京省令)と価格は回復傾向となった(図2)。

 しかし、農林水産省公表の「肉豚出荷頭数予測」によると、過去5年との比較を見ても、休日の関係で5月は下回るものの、9月までは出荷頭数は高水準で推移すると予測されており、相場動向が注目されている。

図2 豚肉卸売省令価格および推定期末在庫量の推移
(東京・大阪加重平均)
資料:農林水産省「食肉流通統計」、農畜産業振興機構調べ



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