需給動向 国内

◆牛 肉◆

12月の枝肉省令価格(東京)は、37カ月ぶりに前年同月を上回る


◇絵でみる需給動向◇


 12月の牛枝肉価格は、年間を通じて最大の需要期であることから高値に転じる傾向がある。これは、忘年会シーズンなどによる外食需要が急増することの他、一般的にボーナスの支給で家計の財布のひもが緩むことで歳末セールの目玉として牛肉を取扱う量販店などが増えること、年末には正月用の手当てが入ることなどさまざまな要因が重なり、高需要になることが例年の傾向である。

 しかしながら、21年12月の牛枝肉卸売価格(東京市場)を農林水産省「食肉流通統計」で見ると、めす和牛は、A−5規格がキログラム当たり2,684円(前年同月比1.8%安)、A−4規格が同2,035円(同4.5%安)、去勢和牛もA―5規格が同2,290円(同2.6%安)、A―4規格が同1,869円(同3.5%安)と高級和牛は全般的に前月より値を上げたものの、前年水準を上回るには至らなかった。

 一方で、2・3等級の規格は、去勢和牛がA−3規格で同1,609円(同3.0%高)、A−2規格で同1,247円(同14.6%高)、交雑種めす牛がB−2規格で同904円(同1.1%高)、交雑種去勢牛がB−2規格で同956円(同1.0%高)といずれも前年同月を上回った。また、こうした状況を反映し、省令価格は同1,100円(同0.7%高)と、わずかであるが37カ月ぶりに前年同月を上回った(図1)。

 このように、景気低迷により高級牛肉の需要は期待できなかったものの、これまでの相場安で末端での販促が強まったことなどから、中等級を中心に若干上向いて推移したものと考えられる。

図1 牛枝肉規格別卸売価格(東京市場)

元のページに戻る