需給動向 国内

◆飼 料◆

トウモロコシの輸入価格、12カ月連続して前年同月を下回る


◇絵でみる需給動向◇


  配合飼料の成分構成の約5割を占めるトウモロコシの輸入価格(CIF)は、平成20年9月のピーク時以降、低下傾向で推移している。 財務省「貿易統計」によると、21年12月のトウモロコシの輸入価格は、前年同月を大幅に下回るトン当たり19,959円(35.3%安)となり、12カ月連続して前年同月を下回った。

 これは、トウモロコシの国際価格(シカゴ定期相場)が、20年秋以降、同年上半期の高騰から一転し、バイオエタノール需要の減少や世界的な金融危機で投機資金がより安全な資産に流れたことなどを受け下落したことや、円高基調で推移している為替状況の影響によるものと考えられる。

 また、大豆油かすの12月の輸入価格も、前年同月を大幅に下回る同41,528円(19.9%安)となり、トウモロコシ同様、12カ月連続の前年割れとなった。

 この値下がりもトウモロコシと同じく、国際価格(シカゴ定期相場)および為替相場の影響と考えられるが、大豆油かすの場合、世界全体の輸入量の約5割を占める中国が原料大豆を大量に買い付けていることなどにより、その下げ幅はトウモロコシよりも小さくなっている(図7)。

図7 トウモロコシと大豆油かすの輸入価格

 一方、輸入価格に影響を及ぼす要因の一つである海上運賃(米国ガルフ〜日本間)については、金融危機や景気後退懸念、原油相場の下落などから急落し、20年12月頃にはトン当たり20ドル台まで下落したが、その後、中国の大豆・石炭・鉄鉱石の船腹需要の増加などにより上昇傾向に転じ、22年1月は同70.5ドルとなった(図8)。

 配合飼料価格については、米国農務省による豊作予測や世界的不況による穀物需要の減退懸念、豊作が見通されている南米の収穫状況など、トウモロコシのシカゴ定期相場の動向に伴う「値下げ」が期待されているが、上昇傾向で推移している海上運賃、先行き不透明な為替状況などによっても大きく左右されるため、引き続きその動向が注目される。
図8 海上運賃の推移(ガルフ〜日本)

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