需給動向 国内

◆飼 料◆

23年2月のトウモロコシ国際価格、2008年以来となる700米セント台へ


◇絵でみる需給動向◇


 平成23年2月のトウモロコシ国際価格(シカゴ定期相場)は、3カ月連続して前月を上回る前月比9.6%高のブッシェル当たり722.5米セントと続伸し、2008年以来となる700米セント台の高水準に突入した。(図7)

図7  トウモロコシ、大豆ミールのシカゴ定期相場
資料:日本経済新聞

 シカゴ定期相場は、ロシア政府が大規模な干ばつに伴い穀物禁輸措置(2010年8月)を決定し世界の穀物需給のひっ迫懸念が顕在化したことが発端となり高騰し、その後も、中国の穀物(トウモロコシ、大豆)需要の増大懸念、米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)のトウモロコシ在庫量減少予測、小麦輸出国である豪州での大規模な洪水(2010年12月〜2011年1月)といったファンダメンタルな要因に加え、欧州の金融不安や米国の金融緩和策を受け行き場を失った投機資金が大量に穀物市場に流入したことから上昇傾向が続いていた。

 2月9日には、USDA/WAOBが公表した世界農産物需給推計の月次報告において需要予測が上方修正されたことに伴い在庫予測が下方修正され、直後のシカゴ相場は同700米セントの大台を超えた。その後、投機筋の売買による乱高下を繰り返しながらも、同700米セント台での推移に至っている。

 一方、2011年2月24〜25日に開催された米国農務省の「Agricultural Outlook Forum 2011」では、トウモロコシ作付面積、単収、生産量とも増加すると予測され、期末在庫率も上昇するとの見通しが発表されたものの、シカゴ定期相場の上昇に歯止めは掛かっていない。

 ただし、2008年のシカゴ定期相場は、6月には同700米セント台であったものの7月には同600米セント台へ下落し、リーマンショックの影響もあり年末には同300米セントまで急落している。このことからも分かるとおり、投機資金の影響が強く、実需を反映していない相場の見通しは極めて不透明と言われている。

 米国では間もなくトウモロコシの作付作業が始まるが、気象条件や3月末に予定される生産者の作付意向調査の結果によっては、相場が下落する可能性も否定されていない状況にあるだけに、シカゴ定期相場の動向については引き続き注意が必要である。

図8 海上運賃の推移(ガルフ〜日本)
資料:社団法人配合飼料供給安定機構調べ

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