需給動向 国内

◆飼 料◆

23年10月〜12月期の配合飼料供給価格、約1,000円値下げ


◇絵でみる需給動向◇


 全国農業協同組合連合会(全農)は9月16日、平成23年10〜12月期の配合飼料供給価格の値下げを発表した。価格は全国全畜種総平均トン当たり、前期(7〜9月)から約1,000円引き下がる。

 商系各社、専門農協も、既に配合飼料供給価格を同約800円〜1,000円値下げすることを発表している。

 なお、配合飼料価格が直近1年間の平均価格を上回った場合に発動される「通常価格差補てん金交付事業」により、配合飼料価格安定基金(通常補てん基金)から同2,100円が交付されるため、生産者の実質負担額は軽減される。

 全農が発表した飼料情勢は以下のとおり

①トウモロコシのシカゴ定期相場の価格は、6月10日にはブッシェル当たり787セントと史上最高値をつけたが、作付面積が予想を上回ったことなどから6月末にかけて下落した。その後、受粉期の高温乾燥により、8月11日発表の米国農務省(USDA)需給見通しで単収が大幅に減少し在頃率が引き下げられたことから再び上昇し、現在は7ドル台前半で推移している。今後は、収穫期の天候次第ではさらに生産量の減少が懸念されることから、価格は堅調に推移するものと見込まれる(図7)。

図7 トウモロコシ、大豆ミールのシカゴ定期相場推移
資料:日本経済新聞


②大豆ミールのシカゴ定期相場の価格は、6月上旬にはトン当たり390ドル前後で推移していたが、単収の悪化により生産量が減少するとの懸念から、現在は400ドル前後で推移している。国内産大豆ミール価格は、シカゴ定期は堅調であるが、前期に比べ為替が円高であることから値下がりが見込まれる。

③米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、6月はトン当たり55ドルを超える水準であったが、新造船の竣工が順調であることから、現在は55ドルを下回って推移している。今後は、船腹需給は緩和しているものの、燃料価格が高止まりしていることから、海上運賃は現行水準での推移することが見込まれる(図8)。

図8 海上運賃の推移(ガルフ〜日本)
資料:社団法人配合飼料供給安定機構調べ


④外国為替は、米国の失業率の高止まりや財政赤字の拡大などから円高が進んだため、8月4日に当局が為替介入を実施し一時80円台となった。しかし、米国格付け会社が米国債の格下げを発表したことから再び円高となり、現在は80円を割り込んだ水準で推移している。今後は、米国の景気回復の遅れにより円高傾向が予想されるが、適度な円高局面では当局による為替介入が想定されることから、一進一退の相場展開が見込まれる。


 このような中で、USDAが9月30日に公表した穀物在庫統計によると、2011年9月1日時点のトウモロコシ在庫は、前年を33.9%下回る11億2825万ブッシェルとなった。今回発表された数値は前年を下回るものの、9月11日のUSDAおよび市場関係者の予測値(9億2000万ブッシェル、9億6400万ブッシェル)を大幅に上回ったため、同日のトウモロコシ価格は、592.5セントと急落した。10月に入り、価格は引き続き同590セント台で推移しているが、前年同時期と比較すると依然として2割以上高い。トウモロコシについては、配合飼料の成分構成の約5割を占めているだけに、今後の価格動向が注目される。


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