需給動向 海外

◆ニュージーランド◆

2011/12年度の牛肉輸出量は前年度比3.1%増の見込み


◇絵でみる需給動向◇


2011年6月の肉用牛飼養頭数は前年並みの394万頭

 ビーフ&ラムニュージーランドは9月上旬、2011/12年度(10〜9月)の牛肉の輸出見通しを公表した。

 これによると、2011年6月30日時点の肉用牛飼養頭数については、経産牛が高齢牛のとう汰が進んだことなどにより前年度から3.4%減少したものの、牧草の状態が良好であったことなどから、全体では前年並みの394万頭(前年比0.2%減)となった。

 また、同国の牛肉生産の過半を供給する酪農部門では近年、乳製品の国際価格が堅調なことから、肉用牛および羊から酪農への経営転換が進んでいる。このことから、2011年の乳用牛の飼養頭数は、610万頭と前年から3.2%増加した。

図3 肉用牛飼養頭数の推移
資料:Beef & Lamb New Zealand
注  :各年6月30日時点での数値である。

2011/12年度の輸出向けと畜頭数、枝肉重量ともに増加の見込み

 2011/12年度の輸出向けと畜頭数は、乳用牛増を反映し、前年度比1.8%増の231万8000頭と見込まれる。特に未経産牛および経産牛のと畜頭数が、それぞれ同3.4%増、同2.2%増と比較的大きく増加するものと見込まれる。

 また、輸出向け1頭当たりの枝肉重量についても、牧草の状態が干ばつの影響のあった前年度から好転する上、家畜単位注当たりの肥料使用量が前年度から10.8%増加するとみられることから、同1.3%増の254キログラムと見込まれる。

注:NZにおける1家畜単位(Livestock unit)は、生体重55キログラムの子を持つ雌羊1頭の年間飼料要求量(良質な牧草約520キログラム(乾燥重量))を指す。

牛肉輸出額は前年割れも高水準の見込み

 こうしたと畜頭数および枝肉重量の増加から、2011/12年度の牛肉輸出量は、前年度比3.1%増の36万9000トン(船積重量ベース)と見込まれる。また、輸出額(FOB価格)は、NZドル高により(1米ドル=0.81 NZドル)、20億9900万NZドル(1414億円、1NZドル=67円)と前年度を2.1%下回るものの、輸出単価では、1トン当たり5682NZドル(38万3000円)と、過去5年の平均(5174NZドル)を9.8%上回る高水準が見込まれる。これは、アジアの需要増により、牛肉の国際需給が引き続きひっ迫傾向で推移するとの予測によるものである。

図4 牛肉輸出量と輸出単価の推移
資料:Beef & Lamb New Zealand
注 :2010/11年度は暫定値、2011/12年度は推定値

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