需給動向 国内

◆飼 料◆

23年上半期のトウモロコシ輸入量は、前年同期比11.0%減


◇絵でみる需給動向◇


 財務省「貿易統計」によると、配合飼料の成分構成の約5割を占めるトウモロコシ輸入量は、平成23年に入り前年を下回って推移した結果、同年上半期は、前年同期比11.0%減の約493万トンとなった。これは、国内の畜産物生産量が減少傾向の中、震災の影響や配合飼料価格の値上げから、配合飼料の需要が減少したことによる。このため、23年1〜5月の配合飼料生産量も、前年同期比16.4%減の約1,020万トンとなった。

 なお、23年上半期のトウモロコシの輸入価格(CIF、平均価格)は、22年後半以降、ロシアの穀物輸出禁止や米国の在庫率低下などにより、トウモロコシの国際需給が再度ひっ迫傾向となったことから、前年同期比7.5%高の1トン当たり約2万3,000円となった(図9)。

図9 トウモロコシ輸入量および輸入価格
資料:財務省「貿易統計」

 一方、トウモロコシに次ぐ成分構成を占める(1割以上)大豆油かすの国際需給は軟調傾向であったことから、23年上半期の輸入価格は、同5.0%安の1トン当たり約4万200円となった(図10)。このため、輸入量は同25.6%増の約124万2,000トンとなった。

図10 大豆油かす輸入量および輸入価格
資料:財務省「貿易統計」

 国別輸入量を見ると、上記の理由から各国軒並み減少しているが、米国の輸入シェアは例年並みに戻った。22年上半期は、多雨による米国産トウモロコシの品質低下が懸念され、一時期ブラジルなどのその他の国の輸入シェアが拡大した。23年上半期において、トウモロコシの国際価格が高値圏で推移したにもかかわらず、米国の輸入シェアが回復したことは、日本の需要者の米国産トウモロコシに対する信頼感が依然として強いということを証明していると言えよう。また、アルゼンチンなどと比べて、トウモロコシの対日向け供給ルートが確立されていることも輸入シェアの回復に影響しているとみられる(表2)。

表2 トウモロコシの国別輸入量
(単位:トン、%)
資料:財務省「貿易統計」

 米国農務省(USDA)が7月12日に公表した世界農産物需給推計の月例報告によると、同国産トウモロコシの2011/12年度期末在庫率は5.2%から6.4%と上方修正されたものの、依然として低い水準にあることから、トウモロコシの国際需給は引き続きひっ迫傾向が続くとみられる。このような中で、震災による影響から畜産経営の復旧には時間を要するとみられるため、配合飼料生産量は前年を下回る可能性が高い。よって、トウモロコシ輸入もしばらくは減少傾向で推移すると思われる。


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