需給動向 海外

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米国農務省2012/13年度のトウモロコシの生産見通しを据え置く


◇絵でみる需給動向◇


 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は6月12日、2012/13穀物年度(9月~翌8月)における世界の主要農作物の需給見通しを公表した。今回の報告では、トウモロコシおよび大豆の生産見通しについては、すべて前月の予測値が据え置かれた。

米国の期末在庫量は、旧穀・新穀ともに据え置く

 米国における2012/13年度産のトウモロコシ(以下、「新穀」)については、中西部での乾燥状態が懸念されていたものの、前月の予測値が全て据え置かれた。

 2011/12年度産(以下、「旧穀」)のトウモロコシについては、総消費量が前月値に据え置かれた。内訳としては、国内消費量はエタノール生産増加に伴い5000万ブッシェル上方修正される一方で、輸出は船積み量の減少等を受け5000万ブッシェル下方修正された。今後は、国内需要の増加とブラジルとの競合が高まることから、夏場にかけてさらに輸出量が減少すると予測される。

 期末在庫は、旧穀・新穀ともに前月の予測値が据え置かれた。また、生産者平均販売価格も前月の予測値から動きがなかった。

 なお、今後、収穫時期が近づくにつれて実際の生育等を反映した単収予測値が出される予定である。

表12 米国におけるトウモロコシの需給見通し(2012年6月12日米国農務省公表)
資料:USDA/WAOB「World Agricultural Supply and Demand Estimates」
 注:年度は、各年9~8月

トウモロコシ、世界の期末在庫量を更新

 2012/13年度における世界のトウモロコシ生産は、先月の予測値と比較して、中国・EU・FSU-12(ウクライナを含む)で上方修正されたことを受けて先月の予測値から415万トン引き上げられ、前年度比8.8%増の9億4993万トンとされた。中国ではトウモロコシ作付地域の増加、EU(特にハンガリー)では作付地域や単収の増加が見込まれる。

 輸入については、EUやインドネシアで増加が見込まれることから同6.7%増の1億32万トンと予測された。

 輸出については、ロシアやベラルーシなどの東欧で生産量の増加が見込まれ、先月の予測から110万トン引き上げられ、世界全体の輸出量は、同9.2%増の1億532万トンと予測された。

 消費については、同6.4%増の9億2339万トンと予測された。

 なお、トウモロコシの期末在庫は、中国やブラジルで期末在庫量が上方修正されたことを受けて 先月予測から340万トン引き上げられ、同20.6%増の1億5574万トンと予測された。

表13 主要国におけるトウモロコシの需給見通し(2012年6月12日米国農務省公表)
資料:USDA/WAOB「World Agricultural Supply and Demand Estimates」
 注:年度は、世界各国の穀物年度

大豆、消費量減により世界の期末在庫増加

 2012/13年度における世界の大豆生産量については、中国の生産減により前月の予測値から39万トン引き下げられ、前年度比14.7%増の2億7103万トンと予測された。

 輸入については、前月の予測値に据え置かれた。輸出については、アメリカで下方修正されたことを受け前月の予測値から55万トン引き下げられ、世界全体の輸出量は同7.6%増の9671万トンと予測された。

 消費については、アメリカで下方修正されたことを受け先月の予測値から19万トン引き下げられ、世界全体では前年度比4.5%増の2億6495万トンと予測された。

 なお、大豆の期末在庫は、消費量や輸出量の減少が見込まれることから、前年度比9.7%増の5854万トンと予測された。
表14 主要国における大豆の需給見通し(2012年6月12日米国農務省公表)
資料:USDA/WAOB「World Agricultural Supply and Demand Estimates」
 注:年度は、世界各国の穀物年度

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