需給動向 国内

◆豚 肉◆

平成24年4月の豚肉輸入量、大幅減の5万3577トン


◇絵でみる需給動向◇


 平成24年4月の豚肉輸入量は、5万3577トン(前年同月比25.1%減)となった。このうち、主にテーブルミート向けの冷蔵品は、2万2123トン(同2.0%減)とわずかな減少にとどまったものの、主に加工向けの冷凍品は、3万1450トン(同35.7%減)と大幅な減少となった(図2、財務省「貿易統計」)。これは、平成24年4月4日付けで財務省関税局長が各税関長および沖縄地区税関長あてに通知した文書により、税関における輸入通関の審査が強化されたためとみられる。機構が実施している豚肉輸入動向検討委員会によると、「冷蔵品はほぼ通常通り通関が行われているが、冷凍品は通関が遅れている。」としている。このため、在庫の取り崩しが進み、平成24年4月の豚肉推定期末在庫は、前月比4,677トン減の17万8148トンとなった(機構調べ)。

図2 豚肉輸入量の推移
資料:財務省「貿易統計」

 一方、豚肉調製品の輸入量は、平成21年10月以来の高水準となる1万5874トン(同6.4%増)となった(財務省「貿易統計」)。これは、平成23年11月以降増加傾向にあることに加え、通関が遅れている冷凍品の代替としての需要も背景にあるとみられる。

 また、冷凍品輸入量の減少は、輸入豚肉の取引価格にも影響を及ぼしている。機構が毎月実施している食肉市況調査(仲間相場)によると、平成24年5月前半の輸入豚肉の取引価格は、冷蔵品は、米国産ヒレキログラム当たり677円(前年同期比3.7%安)、米国産ロース同589円(同1.8%安)と低下した一方、冷凍品は、デンマーク産ばら同588円(同15.1%高)、カナダ産もも同471円(同13.5%高)、米国産うで同444円(同12.7%高)と、いずれもかなり大きく上昇しており、通関の遅れによる供給不足への懸念から、冷凍品の引き合いが高まっているとみられる。輸出国の供給に不安はないが、6月から7月にかけては、中元需要に向けた加工品生産量が増加する時期であるだけに、通関の遅れが輸入豚肉の取引価格に与える影響について注視したい(図3)。
図3 輸入豚肉の仲間相場の推移
資料:農畜産業振興機構調べ


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