需給動向 国内

◆豚 肉◆

24年1月の豚枝肉卸売価格、月末にかけて低下


◇絵でみる需給動向◇


 平成24年1月の豚枝肉卸売価格(東京・大阪市場における省令規格の加重平均価格、以下「卸売価格」という。)は、月前半はキログラム当たり471円まで上昇したものの、月後半は下降に転じ、月平均では同427円(速報値)となった(図3)。

 1月前半(1〜15日)の平均卸売価格は同453円となった。同期間の1日当たりの全国と畜頭数は75,400頭と高水準であったが、例年、年初は在庫の補充買いのため、荷動きが強まる傾向があり、堅調な価格推移となった。また、市場関係者によると、年末年始の間に肉豚の増体が進み、「中・並」への格落ちが増加したため、上物率が低下したことも、「極上・上」に相当する省令規格の価格が上昇した一因としている。

図3 24年1月の豚枝肉卸売価格・全国と畜頭数の推移
注:豚枝肉卸売価格は東京・大阪市場の省令規格の加重平均価格

 一方、1月後半(16〜31日)の平均卸売価格は、同410円と前半に比べ40円以上の値下がりとなった。同期間の1日当たり全国と畜頭数は、68,192頭と月前半に比べ減少しているにもかかわらず、卸売価格は低下しており、特に第4〜5週は、セリの行われた7日のうち4日、同400円を下回った。これは、補充買いを終え、月末に向けて必要以上の在庫を抱えたくないという思惑が表れた結果とみられる。また、市場関係者によると、例年にない厳しい寒さから、買い物のための外出を控える傾向や、一部野菜の価格が上昇したことで、食肉への支出は安価な輸入豚肉に流れる傾向など、消費者の購買行動も一因としている。なお、当機構実施の食肉小売販売動向定点調査(POS)によると、1月の輸入豚肉の購買数量(レジ通過1000人当り)は、前年同月比15.4%増となっており、輸入豚肉へのシフトが窺える。

 このように1月は、下旬にかけてと畜頭数は減少したものの、国産豚肉の引き合いが弱まったことから、卸売価格も低下基調となった。2月に入り、大雪による出荷遅延から、突発的な上場頭数の減少も生じており、気象状況等も考慮に入れた上で、需給動向を注視したい。


元のページに戻る