需給動向 海外

◆世 界◆

世界のトウモロコシ期末在庫量は大幅に回復


◇絵でみる需給動向◇


 米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が6月12日公表した「World Market and Trade」によると、2013/14年度の世界のトウモロコシ生産量は、米国の生産量見通しが前月の予測値からわずかに下方修正されたものの前年度比12.5パーセント増の9億6258万トンと見込まれる(表9)。

表9 主要国におけるトウモロコシの需給見通し(2013年6月12日米国農務省公表)
資料:USDA/FAS「World Markets and Trade」
  注:年度は、世界各国の穀物年度
 輸入量は、米国で減少となるが、畜産物消費が増加している中国やインドネシアで輸入増が見込まれることから、同4.7パーセント増の1億240万トンとし、前月から上方修正された。

 一方、輸出量は、増産が見込まれる米国およびウクライナなどの主要輸出国に加え、インドなどでも前年を上回るとみられる。また、消費量は各国で消費増が見込まれることから、同8.3パーセント増の9億3506万トンとされる。期末在庫は、中国で減少が見込まれるものの、主に米国の大幅な増加により同22.1パーセント増の1億5183万トンと見込まれる。

大豆の生産量は前年比6.6%増加

 2013/14年度の世界の大豆生産量は、中国で減産が見込まれるものの、米国の前年を上回る増産見通しから、前年度比6.6パーセント増の2億8530万トンと予測される(表10)。
表10 主要国における大豆の需給見通し(2013年6月12日米国農務省公表)
資料:USDA/FAS「World Markets and Trade」
  注:年度は、世界各国の穀物年度
 輸入量は、米国およびブラジルで減少となるが、中国で搾油向け需要が増加するとみられることから、同11.4パーセント増の1億434万トン。一方、輸出量は、主にアルゼンチンが前年度を大幅に上回ると見込まれ、同11.6パーセント増の1億702万トンとされる。また、消費量は、同4.2パーセント増の2億3918万トンと見込まれる。期末在庫は、主に米国で前年を大幅に上回ると見込まれることから、同20.4パーセント増の7369万トンとされる。

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