需給動向 海外

◆米 国◆

トウモロコシ輸出量は、2カ月連続で上方修正


米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は7月12日、2016/17年度(いずれも9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである。

国内生産量は、単収がわずかに減少するものの、作付面積や収穫面積が増加することから、前年度比同6.9%増の145億4000万ブッシェル(3億6932万トン)と見込まれている(表9)。



国内消費量は、飼料等向けなどが前月予測からわずかに下方修正されたことを受け、同3.0%増の121億5000万ブッシェル(3億861万トン)と見込まれている。

輸出量は、ブラジルの輸出が低調に推移して、米国産の国際市場での競争力が回復するとの予測から2カ月連続で上方修正され、同7.9%増の20億5000万ブッシェル(5207万トン)と見込まれている。

期末在庫は、前月予測から生産量が上方修正された一方、消費量が下方修正されたことから、わずかに上方修正され、同22.3%増の20億8100万ブッシェル(5286万トン)と見込まれている。

生産者平均販売価格については、前月予測からやや下方修正され1ブッシェル当たり3.10~3.70米ドル(1キログラム当たり12.7~15.1円:1米ドル=104円)と見込まれている。

(調査情報部 野田 圭介)


				

元のページに戻る