需給動向 海外 |
2016 / 17年度のトウモロコシ生産量は、過去最高の見込み
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が10月12日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界のトウモロコシ生産量は、在庫水準の高い中国を除く主要国で前年度をかなり大きく上回るとの予測から、前年度比6.9%増の10億2569万トンと、過去最高が見込まれている(表10)。
輸出量は、増産により輸出余力が増した米国やアルゼンチンでかなり増加するものの、干ばつなどで前年度に減産となったブラジルで大幅に落ち込むとの予測から、同2.6%減の1億3928万トンと見込まれている。一方、輸入量は、ベトナム(650万トン、前年度比18.8%減)などで減少するとの予測から、同2.6%減の1億3928万トンと見込まれている。
消費量は、飼料用需要が増加するとの予想などから、同6.4%増の10億1893万トンと見込まれている。
この結果、期末在庫は、同3.2%増の2億1681万トンと見込まれている。
2016/17年度の大豆生産量、過去最高の見込み
USDA/FASが10月12日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界の大豆生産量は、主要生産国が軒並み増産予測となっていることから、前年度比6.5%増の3億3322万トンと、過去最高が見込まれている(表11)。米国およびブラジルの生産量は、前月の予測値からわずかに上方修正された。
輸出量は、米国およびブラジルで増加するとの予測から、同4.7%増の1億3878万トンと見込まれている。また、輸入量は、中国の需要が引き続き増加するとの予測から、同3.5%増の1億3622万トンと見込まれている。
消費量(搾油仕向け)は、主要国で堅調に推移するとの予想から、同4.5%増の2億8849万トンと見込まれている。
この結果、期末在庫は、ブラジルなどで減少するものの、米国で倍増するとの予測から、同2.5%増の7736万トンと見込まれている。