需給動向 海外

◆世 界◆

2016/17年度のトウモロコシ生産量は、過去最高見込み


米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が9月12日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界のトウモロコシ生産量は、在庫過多から大豆などへの転作が奨励されている中国を除く主要国で前年度をかなり大きく上回るとの予測から、前年度比7.0%増の10億2661万トンと、過去最高が見込まれている(表8)。

輸出量は、増産により輸出余力が増した米国やアルゼンチンでかなり増加するものの、干ばつなどで前年度に減産となったブラジルにおいて輸出余力が大幅に落ち込むとの予測から、同2.4%減の1億3568万トンと見込まれている。一方、輸入量は、ブラジルや米国で大幅に減少するとの予測から、同2.4%減の1億3568万トンと見込まれている。

消費量は、生産量の増加に伴う相場の下落により飼料用需要の増加が予想されることから、同6.1%増の10億1640万トンと見込まれている。

この結果、期末在庫は、同4.9%増の2億1946万トンと見込まれている。



2016/17年度の大豆生産量も過去最高見込み

USDA/FASが9月12日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界の大豆生産量は、主要生産国が軒並み増産予測となっていることから、過去最高の3億3043万トン(前年度比5.6%増)と見込まれている(表9)。中でも、最大生産国である米国の生産量は、前月の予測値から383万トン上方修正された。

輸出量は、主要国で増加するとの予測から、1億3823万トン(同3.9%増)と見込まれている。また、輸入量は、最大輸入国の中国が増産を目指しているものの、増大する需要に対して引き続き絶対量が足りないとの予想から、1億3574万トン(同3.7%増)と見込まれている。

消費量は、ブラジル以外の主要国で堅調に推移するとの予想から、同4.0%増の2億8886万トンと見込まれている。

この結果、期末在庫は、ブラジル、アルゼンチン、中国などで減少するとの予測から、同1.0%減の7217万トンと見込まれている。




				

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