需給動向 海外

◆米 国◆

トウモロコシの単収および生産量は、過去最高見込み


米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は8月12日、2016/17年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである。

国内生産量は、作付面積や収穫面積の増加に加え、単収が過去最高を記録することから、同11.4%増の151億5300万ブッシェル(3億8488万トン)と見込まれている(表13)。

国内消費量は、食品・種子・その他工業向けが前月予測からわずかに下方修正されたことを受け、同4.7%増の123億2500万ブッシェル(3億1306万トン)と見込まれている。

輸出量は、ブラジル産が低調に推移する一方、米国産の国際市場での競争力が回復するとの予測から同13.0%増の21億7500万ブッシェル(5525万トン)と、3カ月連続で前月予測が上方修正された。

期末在庫は、生産量が消費量よりも大きく上方修正されたことから、前月予測からかなり大きく上方修正され、同41.2%増の24億900万ブッシェル(6119万トン)と見込まれている。

生産者平均販売価格については、需給の緩和見込みにより、前月予測から下方修正され1ブッシェル当たり2.85~3.45米ドル(1キログラム当たり11.8~14.3円:1米ドル=105円)と見込まれている。



(調査情報部 渡邊 陽介)


				

元のページに戻る