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2016/17年度のトウモロコシ生産量は、過去最高見込み
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が8月12日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界のトウモロコシ生産量は、中国以外の主要国で前年度をかなり上回るとの予測から、前年度比7.2%増の10億2840万トンと、過去最高が見込まれている(表11)。
輸出量は、増産により輸出競争力が増した米国やアルゼンチンでかなり増加するものの、干ばつなどにより前年度に減産となったブラジルで大幅に減少するとの予測から、同2.2%減の1億3365万トンと見込まれている。一方、輸入量は、米国や中国などで大幅に減少すると予測から、同2.2%減の1億3365万トンと見込まれている。
消費量は、生産量の増加に伴う価格の下落により飼料用需要の増加が予想されることから、前月の予測値が上昇修正され、同6.1%増の10億1693万トンと見込まれている。
この結果、期末在庫は、前月予測からかなりの程度上方修正され、同5.5%上回る2億2081万トンと見込まれている。
記録的な生産量となるも、在庫量は依然前年を下回る見込み
USDA/FASが8月12日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界の大豆生産量は、主要生産国における増産予測から、過去最高の3億3041万トン(前年度比5.7%増)と見込まれている(表12)。米国の生産量は、USDAによる実地検査の結果を踏まえて、前月の予測値から上方修正された。
輸出量は、主要国で増加するとの予測から、1億3897万トン(同4.6%増)と見込まれている。また、輸入量は、ブラジルとアルゼンチンで減少するものの、米国と中国で増加するとの予想から1億3662万トン(同3.6%増)と見込まれている。
消費量は、ブラジル以外の主要国で堅調に推移するとの予想から、同4.0%増の2億8989万トンと見込まれている。
この結果、期末在庫は、ブラジル、アルゼンチン、中国などで減少するとの予測から、同2.4%減の7124万トンと見込まれている。