需給動向 海外 |
世界のトウモロコシ生産量は前年度比微減
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が11月9日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界のトウモロコシ生産量は、アルゼンチンを除く主要国でいずれも前年度を下回ることから、前年度比2.9%減の10億4390万トンと見込まれている(表13)。なお、前回予測と比べ、乾燥に見舞われたウクライナが下方修正されたものの、単収の増加が見込まれる米国が上方修正された。
輸出量は、米国が前年度をかなり大きく下回るものの、ブラジルやアルゼンチンで増加が見込まれることから、同6.8%増の1億5142万トンと見込まれている。輸入量は、EU、中東およびメキシコからの飼料穀物需要などにより、同6.8%増の1億5142万トンと見込まれている。
消費量は、米国や中国などの主要消費国からの需要が堅調なことから、同0.4%増の10億6662万トンと見込まれている。
期末在庫は、中国やウクライナ、ブラジルで前年度を下回ることなどから、同10.0%減の2億386万トンと見込まれている。
USDA/FASが11月9日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界の大豆生産量は、米国で前年度をわずかに上回るものの、ブラジルで前年度を下回ることなどから、前年度比0.7%減の3億4889万トンと見込まれている(表14)。
輸出量は、生産増となる米国や在庫水準の高いブラジルなどで前年度を上回ることから、同3.2%増の1億5243万トンと見込まれている。一方、輸入量については、飼料需要が高まる中国の輸入が増加していることなどから、同3.8%増の1億5012万トンと見込まれている。
消費量(搾油仕向け)は、中国をはじめとする主要国で軒並み増加し、同4.7%増の3億198万トンと見込まれている。
期末在庫は、ブラジルを除く主要国の積み増しにより、同1.7%増の9790万トンと見込まれている。