需給動向 海外 |
世界のトウモロコシ生産量、3カ月ぶりに下方修正
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が1月12日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界のトウモロコシ生産量は、米国の予測が引き下げられたことから、前年度比8.0%増の10億3793万トンと、3カ月ぶりに前月予測から下方修正された(表8)。
輸出量については、依然としてブラジルの大幅な減少が見込まれるものの、堅調な生産が見込まれるEUが前年をわずかに上回るとの予測などから、同2.0%減の1億4205万トンと、前月から上方修正された。一方、輸入量については、前年度に干ばつが発生したブラジルの予測が引き上げられたことに加え、エジプトやアルジェリアなどの需要も堅調であることから、同2.0%減の1億4205万トンと、前月から上方修正された。
また、消費量は、ブラジルの予測が引き上げられたことから、同6.9%増の10億2696万トンと、前月から上方修正された。
この結果、期末在庫は、同5.2%増の2億2098万トンと、前月から下方修正された。
アルゼンチンの大豆輸入量、大幅に上方修正
USDA/FASが1月12日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界の大豆生産量は、降雨に恵まれたブラジルをはじめ、主要生産国で軒並み増産が見込まれるものの、米国の予測が引き下げられたことから、前年度比7.8%増の3億3785万トンと、前月予測からわずかに下方修正された(表9)。
輸出量については、最大輸出国であるブラジルが引き上げられたことから、同5.8%増の1億3990万トンと前月から上方修正された。また、輸入量は、アルゼンチンが大幅に上方修正されたことから、同3.2%増の1億3753万トンと前月から上方修正された。
消費量(搾油仕向け)は、アルゼンチンが引き上げられたことから、同4.9%増の2億9034万トンと前月から上方修正された。
この結果、期末在庫は、米国が大幅に引き上げられたことなどから、同6.7%増の8232万トンと見込まれたが、アルゼンチンなどが前月予測を下回ったことから、前月予測からはわずかに下方修正された。