需給動向 海外

◆世 界◆

世界のトウモロコシ生産量、過去最高見込みを維持


米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が2月9日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界のトウモロコシ生産量は、過去最高の単収が見込まれるウクライナなどで前月予測を上回り、前年度比8.3%増の10億4021万トンと上方修正された(表12)。

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輸出量は、ウクライナの供給量増加見込みなどから前月予測が上方修正され、同1.3%減の1億4305万トンと見込まれている。一方、輸入量は、在庫水準の高い中国などで減少が見込まれるものの、イランやベトナムなどの需要増加により前月予測が上方修正され、同1.3%減の1億4305万トンと見込まれている。

消費量は、主要国で増加が見込まれ、米国と中国などで前月予測が上方修正されたことから、同7.6%増の10億3303万トンと見込まれている。

これらの結果、期末在庫は、前月予測から下方修正され、同3.4%増の2億1756万トンと見込まれている。

アルゼンチンの大豆生産量、天候不順により下方修正

USDA/FASが2月9日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界の大豆生産量は、アルゼンチンで多雨による悪影響が見込まれることなどから前月予測が下方修正され、前年度比7.6%増の3億3662万トンと見込まれている(表13)。

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輸出量は、過去最高の生産見込みであるブラジルや米国で前年度をかなり上回るとの予測から、同5.9%増の1億4011万トンと見込まれている。また、輸入量は、最大輸入国である中国に加え、アルゼンチンなども前年度を上回るとの予測から、同3.0%増の1億3743万トンと見込まれている。

消費量(搾油仕向け)は、中国やインドなどで大きく前年度を上回ることから、同5.2%増の2億9074万トンと見込まれている。

これらの結果、期末在庫は、同4.1%増の8038万トンと見込まれているが、アルゼンチンなどが前月予測を下回ったことから、前月予測からわずかに下方修正された。


				

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