需給動向 海外 |
世界のトウモロコシ輸出入量は、前年度比微増
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が4月11日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界のトウモロコシ生産量は、ブラジルの2期作の作付面積が拡大したことやアルゼンチンで単収が増加したことなどを受けて、前年度比9.4%増の10億5376万トンと前月に引き続き上方修正された(表10)。
輸出量は、豊作が見込まれるアルゼンチンの前月予測が上方修正され、前年度をわずかに上回る1億4499万トンと見込まれている。一方、輸入量は、飼料向け需要が堅調なメキシコやベトナムが上方修正された一方、国内供給量が増加したインドネシアが下方修正されたことなどから、1億4499万トンと見込まれている。
消費量は、養豚・養鶏産業における飼料向け需要が拡大しているブラジルをはじめとする主要各国で軒並み堅調なことから、同8.5%増の10億4261万トンと見込まれている。
これらの結果、期末在庫は、アルゼンチンなどの前月予測が上方修正され、同5.3%増の2億2298万トンと見込まれている。
USDA/FASが4月11日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2016/17年度の世界の大豆生産量は、ブラジルやアルゼンチンをはじめとする南米各国の前月予測が上方修正され、前年度比10.5%増の3億4597万トンと見込まれている(表11)。
輸出量は、堅調な生産を背景に、主にブラジルやパラグアイが前月予測から上方修正されたことから、同8.4%増の1億4330万トンと見込まれている。一方、輸入量については、大豆価格の下落に伴って買い付け量を急増させた中国や、大豆油消費が堅調なEUなどの前月予測が上方修正されたことから、同5.0%増の1億4005万トンと見込まれている。
消費量(搾油仕向け)は、世界的な生産量の増加を背景に、同6.0%増の2億9195万トンと見込まれている。
これらの結果、期末在庫は米国やブラジルなどの前月予測が上方修正され、同13.3%増の8741万トンと見込まれている。