95年後半から減少に転じる
フィードロットの導入頭数 (主要7州の合計) は、 95年上半期は累計で前年同 期比13.0%増と大幅な増加となったものの、 下半期に入ってからは、 ほぼ前年水 準を下回る動きをみせている。 その結果、 7月から10月までの累計では、 前年同 期比4.8%減の760万頭となった。 こうした動きの背景には、 飼料価格の値上がりがある。 トウモロコシの価格 (シカゴ相場の先物、 期近価格) は、 95年6月から前年を上回る動きを見せ始め、 9月以降は、 93年12月以来の3ドル/ブッシェルを超える水準で推移している。体重の重い肥育素牛へ需要がシフト
飼料価格上昇の影響を受けて、 フィードロットでは、 より体重の重い肥育素牛 を導入する傾向にある。 このため、 肥育素牛価格が供給増から全般的に低迷する 中で、 体重の軽いものの価格が、 重いものに比べて、 より大きく下落している。 例えば、 95年11月では、 750から800ポンドの去勢素牛価格が、 前年同月比9.6% 安であったのに対し、 500から550ポンドのものは、 同26.2%安となっている (い ずれもオクラホマシティーの市場価格)。