NZの牛乳・乳製品の需給動向


◇絵でみる需給動向◇

○酪農家戸数と経営規模 (94年度)



● 全体の酪農家戸数は前年をわずかに上回る


 94年度 (94年6月から95年5月) の酪農家戸数は、 前年度を0.4% (52戸) 上 回る14,649戸であった (図1)。 この増加は、 近年酪農の発展が著しい南島での 増加 (104戸) によるもので、 伝統的な酪農地域である北島では逆に、 52戸の減 少となっている。 酪農家戸数全体に占める割合は、 北島が88%、 南島が12%で、 まだ格差があるものの、 徐々に南島の割合が増加している。

● 1頭当たり飼養頭数は順調に増加


 1戸当たりの平均経産牛飼養頭数は、 前年度比3.2% (6頭) 増の193頭であっ た (図1)。 地域別にみると、 北島、 南島ともに前年の飼養規模を上回ったが、 北島の186頭 (1頭増) に対し、 南島は249頭 (40頭増) となっている。 このこと から、 経営の大規模化は、 南島でより急速に進んでいるものとみられる。

● 100頭から149頭層がほぼ4分の1


 一方、 頭数規模別に酪農家戸数をみると、 飼養規模が100頭から149頭である酪 農家が3,642戸と最も多く、 戸数全体に占めるシェアは、 ほぼ4分の1の24.9% となっている。 これに、 150頭から199頭層 (3,475戸、 23.7%)、 200頭から249頭 層 (2,316戸、 15.8%) が続いており、 この3つの階層で、 戸数全体の6割以上 を占めている (図2)。  なお、 飼養規模が300頭以上の大規模酪農家のシェアは、 年々拡大しており、 70年度には0.4%に過ぎなかったものが、 94年度には、 戸数全体の12.7% (1,866 戸) を占めるに至っている。
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