● 96年第3四半期、 約8%増
ブロイラー生産量は、 およそ過去20年以来、 国内外の需要の伸びに支えられて、 ほぼ一貫して増加傾向にある。 96年に入ってからは、 干ばつ等による飼料穀物価 格の高騰から生産コストが上昇したことで、 一時生産が停滞したものの、 その後 は再び拡大し続けている。 米農務省 (USDA) によると、 96年9月の生産量 (可食重量ベース、 骨付き) は、 前年同月に比べて4.9%増加の97万5千トンであった。 この結果、 96年第3四半 期は、 前年同期比7.8%の増加となり、 1月から9月までの累計では、 前年同期 比6.1%の増加となった。● 増加傾向を示す、 ひな導入羽数
USDAが公表している主要15州におけるひな導入羽数は、 今後のブロイラー生産 の増減を知る指標となるが、 これによると、 導入羽数は70年代後半以降、 年々増 加し続けている。 今年に入ってからは、 飼料穀物価格の高騰を背景に3月から8月にかけて前年 を下回る水準が続いたものの、 8月の最終週からは増加に転じ、 直近の9月の最 終週では、 前年の同週に比べて5.2%増加した。 これらのひなは、 今秋より処理 される予定であることから、 今後も継続的な増加が見込まれる。