対日輸出強化で変ぼうする韓国の養豚業
企画情報部
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この農家は、90年から養豚業を始めた。現在、繁殖豚
約300頭を含む約3,500頭の豚を飼養し、5人で管理して
いる。
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育成豚舎の内部。肉豚は日本と同様に
3元交配で、農場内で交配する場合と、他
の農場などから交配済みの繁殖豚を導入
する場合とがある。
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一口メモ
韓国の養豚農家戸数は約2万4千戸と、10年前に比べ9割近く減少した。そ
れに対し、飼養頭数は約1.6倍強の約781万頭、1戸当たりの飼養頭数は約
320頭で、年々大規模化が進む傾向にある。主要な養豚地帯は、ソウルから釜
山にかけて多く分布する。韓国の伝統的な豚の出荷体重は90kg前後であったが、
台湾における口蹄疫の発生以降、対日輸出などをにらみ、最近は110kg前後で
の出荷が奨励されている。訪問した安城市(ソウルの南東約60km)の養豚農家
は、韓国でも有数のインテグレーション組織であるドドラム養豚組合に属してお
り、170〜180日齢・生体重110kg前後で出荷している。なお、ドドラム養豚組合
には約400戸の養豚農家が参加し、繁殖豚、肉豚合わせて約70万頭の豚が飼養さ
れている。
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たい肥舎の内部(拡大)。この状態まで発酵
したたい肥には、ほとんど臭気がない。韓国養
豚でも、循環型農業を目指した取り組みも見ら
れる。
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