NZの牛乳・乳製品の需給動向


◇絵でみる需給動向◇


○拡大する90年代の乳製品輸出


前年度比ではバターが、長期的にはチーズが増加

 ニュージーランド・デイリー・ボード(NZDB)によると、99/2000年度の乳
製品輸出量は、前年度比6.6%増の144万4千トンとなった。乳製品別に見ると、
バターが前年度比32.4%増の24万9千トン、全粉乳が8.6%増の39万3千トン、チ
ーズが3.8%増の24万9千トンと増加する中、脱脂粉乳については17万2千トン
と1.1%減少した。

 また、この10年間の乳製品輸出はいずれも増加しており、その増加割合を見る
と、全体では約1.8倍、乳製品別では最も増加しているのがチーズで約2.5倍、次
いでバターが約1.8倍、全粉乳が約1.7倍、脱脂粉乳が約1.2倍となっており、増加
割合には大きな差が生じている。

◇図:乳製品輸出量の推移◇


輸出増加はアジアの経済成長の影響が大

 このように乳製品輸出は90年代を通して一貫した増加傾向を示したが、ここ10
年間の脱脂粉乳と全粉乳の輸出については、主要輸出先のアジアの経済成長に伴
う需要拡大によるところが大きい。このことは、東南アジアにおける98年の通貨
危機の際に脱脂粉乳の輸出量が大きく減少していることからも明らかである。

 チーズの輸出は、90/91年度には約1割を占めていたロシア連邦への輸出が停
止したほかは、日本や米国、豪州やイギリスなどの先進国を中心とした輸出が着
実に増加した。増加の要因は、これらの市場からの需要に安定的に応えたことが
挙げられる。また、全体に占める割合は小さいものの東南アジアへの輸出量もこ
の10年の間に倍増しており、今後、重要な輸出市場となることが予測される。

 バターの輸出については、90/01年度にはロシア連邦への輸出が約1割を占め
ていたが99/2000年度には減少し、代わりに経済動向が好調なエジプトやリビア
などの北アフリカへの輸出が約1割となっている。


国際市場の高値で長期的にはチーズと全粉乳の輸出額が大きく増大

 99/2000年度の乳製品輸出額は、前年度比3.4%増の51億260万NZドル(約2,6
63億円:1NZドル=52円)となり、90/91年度の約2倍となった。製品別には、
バターが前年度比8.8%増の7億3,650万NZドル(約384億円)、全粉乳と脱脂粉
乳が前年度比5.8%増で、それぞれ12億6,990万NZドル(約663億円)、5億950
万NZドル(約266億円)、チーズについては前年度比0.4%増の9億8,940万NZド
ル(約515億円)となった。

 99/2000年度と比べると、輸出量の増加に伴い輸出額もすべての乳製品で増
加しているが、特に国際価格が上昇したチーズが2.8倍、全粉乳が1.8倍と増加が
著しい。脱脂粉乳は1.4倍と99/2000年度の国際市場価格が低迷していたためそ
れほど大きな増加とはならなかった。

◇図:乳製品輸出量の推移◇

元のページに戻る