フィードロット飼養頭数が最高記録を更新(豪州)


前回調査を上回り、さらに記録を更新

 豪州フィードロット協会(ALFA)は11月9日、四半期ごとに行っている全国フ
ィードロット飼養頭数調査の結果を発表した。これによると、総飼養頭数は2001
年9月末時点で74万2千頭となり、過去最高を記録した今年6月の調査時点の69
万3千頭からさらに7%増加し、記録を更新することとなった。

仕向け先別飼養頭数内訳(単位:頭)


州別飼養頭数内訳(単位:頭)



国内市場からの需要や干ばつがフィードロットへの導入を進める

 フィードロット飼養頭数を州別に6月末と比較して見ると、全国の過半を占め
るクインズランド(QLD)州では18%増加、西オーストラリア州では24%増加、
ニューサウスウェールズ州は横ばい、ビクトリア州、サウスオーストラリア州で
は、例年の季節的傾向を反映して減少した。特にQLD州の増加については、干ば
つによる牧草の生育状況の悪化がフィードロットへの導入を高めたことや、国内
向けの肥育牛への需要の高まりが要因として挙げられている。

 フィードロットの収容能力に対する利用率は全体で82%と、この調査が始まっ
て以来の記録になった6月末の87%を下回ったが、これは、収容能力自体がフィ
ードロットの規模拡大や再稼動によって14%もアップしたことによる相対的な低
下とみられる。


今回調査には日本でのBSE発生の影響は表れず

 また、仕向け先別に見ると、輸出向けが44万7千頭でフィードロット飼養頭数
全体の60%、国内向けが28万6千頭で同39%となり、6月末と比較して輸出向け、
国内向けともそれぞれ9%、8%と同程度の増加となっている。今回の調査結果は、
日本における牛海綿状脳症(BSE)問題の影響が見られる前のものである。ALFA
によれば、9月の肥育牛平均価格は、輸出向けが204豪セント(約135円/s:1
豪ドル=66円)、国内向けが206豪セント(約136円)/sであったものの、10月
にはそれぞれ170豪セント(約112円)/s、166豪セント(約110円)/sと落ち
込んだが、それでも昨年の水準を20%上回るとしている。

 フィードロット飼養頭数が増加する中で、日本向けはそのシェアを徐々に低下
させながらも、依然として全体の55.7%と圧倒的である。日本のBSE発生の影響
が豪州のフィードロット産業にどのような形で現れるのか、次回以降の調査結果
が注目される。

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