米国の消費者が食肉の購入に要する時間は4分間



実際にスーパーで購入している消費者を対象に調査

 先ごろ、米国の流通業界誌「スーパーマーケット・ニュース」に、国内の消費
者における食肉の購買行動に関する調査結果が掲載された。

 これは、豚肉チェックオフ事業(販売金額の0.4%が原資)を実施する全国豚肉
ボード(NPB)が昨年から今春にかけて、国内3都市におけるスーパーのセルフサ
ービス用ケースの前で実際に食肉を買い求めている消費者を観察し、聞き取りを
行った調査に基づくものである。NPBはこれを、従来のようなアンケート調査など
の手法とは異なる先駆的な調査であるとしている。

食肉の購入決定時間は、他の商品の4倍

 それによると、消費者は、ケースの前で食肉の購入を決定するまでに平均4分
間を要しており、これは他の商品売り場においてかかる時間の4倍に相当すると
いう。

 こうした消費者の86%は、最初から食肉を購入する予定でスーパーに足を運ん
でいるが、その多くが売り場に着くまで、どのようなカットの肉を買うかまでは
決めておらず、数多くの種類の精肉パックが並ぶケースの前では、82%の消費者
が、商品を手に表示内容などを確認しながら、あれこれ品定めをしていたとされ
る(聞き取りを行った消費者のうち、実際にケースの前で初めてどの畜種の食肉
を買うかを決めたと答えたのが26%、同じく具体的なカットを決めたのが35%で
あったという結果が出ている)。

 一方、食肉以外の食料品売り場でそのような品定めをしている消費者は、わず
か15%であったとされており(大半の人は商品を手に取ってすぐカートに入れた
ということになる)、消費者にとって、購入すべき食肉の選択の幅の広さや、ま
た、その決定の困難さがうかがえる結果となっている。

効果的なディスプレイによる購入時間の短縮は顧客獲得のカギ

 また、消費者における食肉の選択に当たってのキーポイントは、値段、外観、
品質、そして味であるとされているが、加えて、本調査によれば、これら消費者
の73%が販売広告によって、87%が店内のディスプレイによって、69%が陳列棚
の表示によっても左右されると回答している。

 このような調査結果を踏まえ、NPBは、以下のような見解を明らかにしている。

@ 消費者が食肉購入に充てる時間は年間で平均3.5時間に上るため、こうした時
  間を短縮させることによって、スーパー側は顧客の獲得と収益性を高めること
  が可能。

A 消費者への(効果的なアドバイスなどの)手助けを通じて、消費者が食肉を
  選択する上での負担を軽減することが重要。

B 品質や斉一性などの商品特性に関する情報を補う上で、商品の包装や表示を
  できるだけ効果的に活用することが重要。

C 食肉の購入に当たって、90%以上の消費者は(スーパー側に)手助けを求め
  たりはしていないので、セルフサービス用ケース(ディスプレイなど)はでき
  るだけ消費者が親しみやすいものにすべき。




元のページに戻る