第15回世界食肉会議



ひとくちMemo

 ワールドミートコングレス(世界食肉会議)は、パリに事務局を置く国際食肉事務局(IMS)が2年ごとに、食肉の需給や貿易動向に関する情報交換、食肉関係者の交流を目的として開催する国際会合である。

 今回の会合はカナダのウイニペグで開催されたこともあり、北米におけるBSEの発生に伴う牛肉の国際貿易への影響、世界貿易機関(WTO)における多角的貿易交渉、最近躍進の著しい南米における食肉の生産事情などについて多くの講演が行われた。

 また、議場外ではカナダ産の牛肉や牛生体の早期輸入解禁を求めるデモが行われるなど、カナダにおけるBSEの発生に伴う牛肉産業への影響の厳しさも垣間見られた。


 開会式はマニトバ州政府の庁舎前広場で行われ、主催者や主賓はバグパイプの楽隊とともに入場した。
 
  会議はウイニペグ市内にあるワールドコンベンションセンターで行われた。
 マニトバ州政府の農業、食料、農村政策大臣による「会合が北米地域の牛肉貿易の再開の早期実現を導くことを期待する」とのスピーチにより、会議の開催が宣言された。


 国際食肉事務局長を務めるセング米国食肉輸出連合会会長(左)により紹介されるスペラーカナダ農相(中央)、フィシュラー欧州委員会農業委員(右)。

 
カナダの多くの食肉関係企業が会合の開催を支援
 北米でのBSEの発生は今回の会合の大きな課題であり、国際獣疫事務局(OIE)もブースを設置した。

次回開催地である豪州もブースを設置し、存在をアピールしていた。


ワシントン駐在員事務所 犬飼史郎 道免昭仁 


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