新規加盟国、2003年の豚肉輸出−輸入を大幅に上回る−


◇絵でみる需給動向◇


●●●輸出市場における地位が強化●●●

 イギリス食肉家畜委員会(MLC)によると、新規加盟10カ国の2003年における食肉(牛肉、豚肉、羊肉、家きん肉)の総輸出量は、前年に比べて43.0%増の61万8千トンで、特に豚肉輸出量については、同105.9%増の30万5千トンと大幅に増加した。MLCでは、新規加盟国の輸出市場における地位が徐々に強化されているとみている。新規加盟国の豚肉輸出量を国別にみると、最大の豚肉生産国であるポーランドが前年に比べて5倍の約20万トンと急増し、10カ国全体の約65%を占めている。また、ポーランドに次ぐ生産国であるハンガリーでは前年とほぼ横ばいの8万2千トンとなった。

●●●域外向け輸出が大幅増●●●

 輸出先別にみると、EU15カ国向け輸出量が前年に比べて35.4%増の4万4千トンとなった。また、EU域外向けはポーランドからロシアやルーマニアへの輸出量がそれぞれ同8万トン、同3万3千トンと大幅に増加したため、同169.8%増の21万6千トンとなった。一方、輸入量については、EU15カ国からの輸入量が同7.0%減少するなど、全体では同2.6%増の17万6千トンとなり、新規加盟国における2003年の豚肉輸出量は輸入量を大幅に上回った。

表 新規加盟国の豚肉輸出量
(単位:トン、%)
資料:MLC
 注:製品重量ベース(冷蔵・冷凍)


●●●主要生産国の豚肉価格●●●

 新規加盟国のうち主要な豚肉生産国であるポーランド、ハンガリー、チェコにおける豚枝肉卸売価格(市場参考価格、以下「豚肉価格」という。)をみると、EU15カ国の平均価格をかなり下回って推移している。EU全体の豚肉価格にも大きな影響を及ぼすとみられる、25カ国の中でも3番目に大きな豚肉生産国であるポーランドの本年5月9日の週の豚肉平均価格は、EU15カ国の平均(100キログラム当たり129.65ユーロ(約1万8千円、1ユーロ=136円))を8.3%下回る100キログラム当たり118.91ユーロ(約1万6千円)となった。また、ハンガリーやチェコにおいても、それぞれ同118.71ユーロ、118.83ユーロとポーランドと同様にEU15カ国の平均を下回っている。なお、新規加盟国全体の同期における平均価格は、EU15カ国の平均に比べて1.3%下回る100キログラム当たり127.92ユーロとなっており、豚肉価格への影響は少ないものの、エストニア、キプロス、ラトビア、リトアニアおよびマルタの豚肉価格はEU25全体の平均を上回っていた。

図 EU25主要国の豚肉価格
資料 : MLC

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