中国検疫当局が輸入牛肉製品の検疫規則を公表


輸入牛肉製品の検疫規則を公表

 米国農務省(USDA)が先ごろ発表した報告書によると、国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)は5月9日、輸入牛肉製品に対する検査検疫管理規則を発表した。なお、この報告書は公式に英訳されていないが、USDA国際農業局北京支局が作成したものである。また、中国は2004年11月1日から有効となるこの規則を世界貿易機関(WTO)に6月17日現在届出していない。

目的は伝染病の進入防止など

 今回の規則は、中国に輸入される牛肉製品について行われる検査と検疫の管理に係わるもので、その目的は、伝染病の中国への侵入の防止、安全性の確保と健康に対する危険度の低減、衛生管理と品質の確認、貿易の簡素化および促進となっている。この規則の公布に当たっては、輸出入製品の検査法、輸出入動植物検疫規則、食品衛生法、製品品質法を基に策定された。

 AQSIQは、輸入牛肉製品の検査と検疫の管理と輸入港における検査施設の設置を計画する。牛肉輸入港における検査施設と技術的な受容力を指定する。牛肉輸入を制限する国およびその地域、対応できる製品の種類と数量を認定し公布する。冷蔵倉庫と加工工場を指定し登録する。検疫の見直し、早期危機管理のための研修や検査の配置、資格を有する獣医師による検疫証明書の発行、検疫組織の検疫実務の取締りと検査の毎年の実施を行うこととなる。

香港からの輸入肉製品も現地で予備検疫

 また、今回の規則では、指定された検査・検疫所はAQSIQの支部として輸入牛肉製品の輸入業者の認定、検疫許可の再検討、輸入港の検査、冷蔵倉庫と加工工場を指定および登録、検査および検疫方法、残留物調査、司法に基づく業務の検査、輸入牛肉などの安全、衛生、品質確認の責任を負うこととなり、香港も支部による検疫検査の対象になるとされている。


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